鳥かごの詩

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あらすじ

特別付録、北重人エッセイを収録!「人間生きていれば、消化しきれず心の奥に残してきたことの一つや二つはある」。働くことも、生きることも、こんなに真っ直ぐだった。時代小説に新たな地平を開いてきた北重人が描く、あの頃の風景、そこかしこにあった人情、そして青春。昭和41年。東京は下町に、奇妙な新聞販売店があった。段ボールで仕切られた「鳥かご」と呼ばれる個室に住み込みで働くのは、風変わりな面々。配達先も癖のある住人ばかり。山形からやってきた受験浪人の康男は、初めての東京、仕事に悪戦苦闘し、恋や事件に巻き込まれていく。“人生が動き出した時”を描いた、急逝した作家、渾身の青春譜。

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