華夏 時をかける皇子

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あらすじ

現代の青年が突如、華夏国の皇子に……? 中国の古代遺跡を旅していた日本人の連城愁也は、その道すがら、現地で店を営む朝井侑次郎という青年と出会った。しかしその直後、愁也は暴走したトラックにはねられて瀕死の状態に。駆け寄ってきた朝井に「死んではいけません」と手を握られるが、そのまま意識を失い――次に目覚めたときには、古代中国にも似た「華夏国」という国の少年皇子・廉愁になっていた。しかも、目の前にはあの朝井とどこか似ている男・李鳳麗がいる。どうやら愁也は現代日本人としての意識を保ったまま、謎だらけの中華風世界に迷い込んでしまったようなのだ。 華夏国の皇子・廉愁はもうすぐ迎える16歳の誕生日に、冠礼の儀を執り行い、同時に皇太子として立つことになっていた。が、不慮の事故か何者かの陰謀によって、一度は呼吸が止まっていたのだという。それを「死人寄せ」をして生き返ったのが今の廉愁で、どうやらその中に愁也は取り込まれてしまっているようなのだ。 何らかの事情を知っている様子の鳳麗に支えられながら、廉愁として生きるほかなくなった愁也は、いつか元いた世界に戻ることを夢見つつ、皇子の周囲のきな臭い状況と、その誕生の秘密を把握し始めるが……。

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