楽園殺し ~鏡の中の少女~

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あらすじ

その塵は人の想いを力に変え、災いを呼ぶ。人に異能を授ける砂塵が舞う偉大都市。荒廃した世界で、楽園とさえ呼ばれる偉大都市には、そんな砂塵を力に変え、様々な能力を発現する人々が集う。 そして、その能力を犯罪に使う者たちを取り締まる精鋭部隊<粛清官>が、この街の秩序を守っている。粛清官ーー射撃の名手シルヴィ・バレト。そして寡黙な黒剣士シン。 とある事件を通じてコンビを組むことになった二人は、人を獣に変貌させるドラッグの捜査を任されていた。 だが、そのドラッグの流通には、粛清官たちの作った悪しき過去が潜んでいた。 現代に蘇った巨大な悪意が、獣の牙となって偉大都市に大きな傷を刻もうとしている。粛清官に立ちはだかるは、屍者を操る能力者。熱線を放つ能力者。そしてーー凶悪な獣人を作り出す、異端の能力者。暴虐の限りを尽くした能力者たちによる死闘の末、最後に立っているのは……「わたしは、なんとしても完璧を目指さなければならない」「今回のテロ事件。獣人事件首謀者の協力者と見なしてーー」「ーー貴方たちを、粛清するわ」吹き荒れる砂塵のなか、マスクをまとう能力者たちの物語が幕を開ける。※「ガ報」付き!※この作品は底本と同じクオリティのカラーイラスト、モノクロの挿絵イラストが収録されています。

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