「さて……、これをどうしてくれましょうか」すべてを完璧にこなす謎めいた執事・ケヴィンは、自らが仕えるヴィルフリート王子の伴侶を襲った相手が誰かを知っていた──もくろんだのは主人の異母兄であるマティアス王子。かつて『鴉』というコードネームで裏社会に君臨したケヴィンは、報復のためにマティアスをさらい、豪奢な衣装を裸に剥いて粗末な倉庫の梁に吊るした。だが、一糸まとわぬ姿で体を震わせながらも懸命に虚勢を張
国内有数の商社・九条グループ総裁の孫であり、容姿端麗かつ頭脳明晰なアルファとして周囲から羨望の眼差しを受け続けてきた九条雅斗は、勤務先でのオメガに対する不祥事が発覚したことで、ほとぼりが冷めるまで熱帯雨林の未開地へ飛ばされることになる。現地に到着した直後、嵐に巻き込まれジャングルに迷い込んだ九条は、蓮の花が咲く泉の中で無数の白い蝶と戯れる美しい少年と出会う……。『俺様オメガと秘密のドクター』のスピ
鍼灸院で働きながらつつましく暮らしていた全盲の青年 北川 輝は、体調不良の老人を助けたことをきっかけに、極道で日本最大の勢力を有する清家会とつながりを持つことになる。何も知らぬまま清家会の有力者である三崎という男性と心を通わせ、その深い優しさに惹かれていく輝。だが、純粋に愛を育む二人の前には様々な障害が待ち受けていた……。盲目の青年と極道の男が紡ぎ出すロマンティック・ラブストーリー。人気シリーズが
――愛している、ロクス兄上。誰よりも、なによりも……貴方を愛しています鳥人たちが暮らすバルヘシア皇国に生まれた、羽なしのロクス。彼は、偉大な第一皇子ロクス・ベルトラムの転生者だった。ロクスは、羽なしのせいで虐げられながらも、前世の記憶を頼りにひっそりと暮らしていた。ある日、ロクスは国のお触れで、かつて弟のように溺愛していたベルムートが皇帝に即位したことを知る。念願の再会に胸を躍らせるロクスだったが
【電子限定版】超リアリストの新人弁護士と、有名ラーメン店の御曹司v ようやく実った初恋のその後は──!? 蜂谷(はちや)のマンションで、遅れてきた蜜月を満喫中の蜂谷と入江(いりえ)。友人の花沢(はなざわ)もやってきて家呑みが始まったけれど、思わぬ闖入者が現れた!? さらに、入江が偽名で家庭教師をしていた過去が、ついに親バレの危機──!? 完結後の二人の、甘くもにぎやかな暮らしを垣間見られる番外編!
「あなたが誰を愛そうと、お慕いしております、陛下」 耀国内に延の間者が入り込んだ。実に六十年ぶりとなる呪いの発生に王宮が揺れる中、ソラは地下牢に幽閉される。延を出る際シゲンの呪殺を命じられていたソラだが、心はすでに決まっていた。ところが罠を仕掛け間者の正体を探っていた矢先、シゲンに新たな呪いが降りかかる。この世界で、陛下を守れるのは自分だけ――。ソラの仕業ではないかと疑われながらも、必死で解呪を願
【電子限定版】「小説Chara vol.49」に掲載された、「社長、会議に出てください!」の日常の一幕を描いた番外編!! 単独での大型案件を抱え、柄にもなく緊張気味な営業マンの重治(しげはる)。最年長かつ社内で唯一の営業部員として、なんとしても契約に結び付けたい――!! 転職してからというもの、大きな結果を出せていないことに、焦りを覚えていたけれど…!?
水族館からの帰り道、離れがたくなった余村と長谷部は、部屋にたどり着くのも待ちきれずホテルへ駆け込み……? ――「言ノ葉日和」はじめ、朝の待ち合わせ、昼の動物園デート、夜のベッドまでを連作で綴る「言ノ葉ノ休日」、長谷部の妹・果奈に恋仲であることを知られる「言ノ葉便り」ほか、大人気小説「言ノ葉ノ花」の、両思い後の甘い日々を集めた後日談集。書き下ろしも加えて、上下巻で文庫化!! (収録作品)「言葉のあと
なかなか長谷部との同居に踏み切れない余村。そんな中、果奈の結婚式の日がやってきて……? ――「言ノ葉ノ誓い」ほか、同居を始めて二度目のクリスマスを描く「言ノ葉便り〈二人暮らし〉」など、ふたりの終わりのない幸せな日々を綴った、大人気小説「言ノ葉ノ花」後日談集。単行本版刊行以降に発表された新作や、同人誌、特典などの未収録分も加え、文庫化。書き下ろし「言葉のあとさき」も収録。 (収録作品)「言ノ葉ノ花火
運送会社の新人ドライバー蛍斗は、ほぼ毎日配送物を届けている久家にいつも塩対応をされていた。ある日、ラブホ街を歩いていた蛍斗が揉めているカップルらしき二人を見かけて仲裁に入ると、絡まれていたはずの久家に舌打ちされてしまう。後日知ったのは、久家はアダルトグッズのライターで『恋人と愉しむアダルトグッズ』という記事を書くためモニターの協力者を見繕っていたところを蛍斗に邪魔されたのだということ。元々人嫌いの
森の魔法使いの弟子・スピカは、白い耳と短い尻尾を持つ猫の獣人だ。誰もが彼を子どもと言うけれど、ちゃんとした大人である。そんなスピカはある日、優秀だが王さまと不仲だと噂の若き宰相・シルヴィの秘書官として働くことになった。働き詰めで苦労性な宰相閣下を幸せにするため、今日もスピカは奮闘中!――だけれど、実はスピカには誰にも言ってはいけない、お師匠さまからの任務があって……。「スピカは人間になって宰相閣下
死んで地獄に行きついた聡一朗は、地獄の王・獄主の花嫁候補に選ばれる。花嫁になれるのは、罪人の中でもとりわけ罪が重い者。しかし、聡一朗にはなぜか罪の匂いがしないと言われてしまう。自分はもう花嫁候補から脱落したのだと、予想外に悠々自適な地獄ライフを楽しもうとする聡一朗だったが……「お前は本当に罪な男だな。……どこまで煽れば気が済むんだ?」なぜか美しくも冷徹な獄主から身も心も情熱的に求められてしまい!?
万木への想いを封じ、特捜に復帰した梛の心中は、漠然とした正義感から、確かな覚悟へと変化していた。そんななかで梛は、上層部への提言を頼むのと引き換えに、穂積からの告白を受けてしまう。このころ、世界各国で後天的なメタアレルギー患者が急増し、生身への回帰が叫ばれるようになっていた。全身生身の人間はその希少価値から、臓器売買の魔の手に晒されることになる。生身の美しさを歌う謎の歌姫リリ。ハキダメと大陸からの
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