日本海に面した城下町に単身赴任した中年サラリーマンの藤井明生は、秋のある日、良江に出会った。黒い瞳に輝くものを秘め、まだ固さを残す少女だった。そして一年、二人は親しく会話を交わす仲になっていた。藤井の帰任の日が迫った頃、良江が訪ねてきた。“処女を奪って欲…
高校の同窓会で、玉井一郎はむかしの恋人・相庭雪江や、友人の石井諒のかつての恋人・竹下美保と再会、成熟した彼女たちに欲望をそそられた。その夜、美保と結ばれた一郎は、一週間の同棲生活を美保に依頼される。美保が呼びよせた雪江との間にもむかしの関係が復活。やがて…
親に勘当され、上京してきた青葉京助は、その類いまれな性技によって就職を果たし、今は専務の佐久良のお気に入り。同じ会社に勤める菊子から、自分のいとこを、京助のテクニックで不倫相手から引き離してほしいと頼まれ……。長篇官能。
妻に逃げられた画家の平一平は流浪の旅に出た。大学時代の友人、立花信一を訪ねようと愛知県の常滑に向う途中、久保めぐみと知り合う。めぐみと旅館に泊まることになった一平は、彼女の指導、協力を得て、初めて女性から賛辞を受ける行為が可能になった。立花を訪ねた一平は…
花丸同平は東京の真ん中にある小さな牧場で現実ばなれした生活を送っていた。しかしおそろしく早熟な家出少年の吉野道彦、道彦の異母姉で昼はまじめ一筋の薬剤師の顔を持ちながら夜は妖しく変貌する佐千子、それに代議士の裏のブレーンとして自他ともに悪党を任じている北上…
京都在住の岩間しのぶは、やはり高校教師である夫と結婚するまで多彩なセックスを楽しんでいた。そのため夫から夫婦交換(スワッピング)を提案された時も、すぐ承知した。結婚十年目で、そろそろ別の男と楽しみたかったからだ。最初に選んだ相手は四十歳の医師、吉沢夫婦で…
富豪の独身主義者・石井諒は長年のセックス・フレンド坂口英子の結婚式に出席、その帰途、同席していた女友達の明子を巧みに誘って陥落させた。嫁ぐ英子の肉体の表裏を知り尽くし、さらに明子の艶姿をむさぼる石井は、これからは夫の目を盗んで密会する英子と三人のプレイを…
片田舎の高校三年生・壮平は闘鶏の卵三箇と引き換えに、親友の丸田から情報を得た。憧れの三枝子先生の宿直日が分ったというのだ。どうせ一人で押しかける勇気がないものだから、ライバルに情報を流して誘いをかけたのに決っている。よし、出し抜いてモノにしてみせる、と決…
山原道夫は、かつての恋人・真理と偶然出会った。今は人妻だという彼女は、山原によって女にされた。山原は妻の晴美に、真理との再会を話す。怒るどころか、晴美は官能を刺激され、真理を誘うよう、山原をけしかける……。長篇官能ロマン。
独身主義者で好色家の石井諒は、セックス・フレンド坂口英子の結婚式で同席した名和明子を誘惑、初めは戯れであった交渉も次第に変貌して、いまでは二人は妖しい情痴の世界に耽溺していた。一方、英子との関係は結婚後もつづき、諒、英子、明子の三人の悦楽の世界が繰り広げ…
石井諒の女体への探求は倦むことをしらなかった。人妻となった英子との情事は依然としてつづき、英子の友人・明子をまじえて互いに競い合う妖麗なエロスの海を漂うのであった。その一方、英子の妹・純子をも性愛の世界にひきいれてしまった諒は、純子の友人・久子の処女を奪…
愛撫をはじめてまもなく、妻の寛子が囁いた。「ね、あの子、そろそろ女にしてやってもいいんじゃない?」。利明は指の動きを止めた。利明は三十歳、妻の寛子は四十歳で、再婚した時中学生だった義理の娘洋子は十七歳の高校生で好奇心一杯。三人が愛し合うのが夢の利明に異存…
新婚三か月のある夜、高田栄一は妻の昭子の秘部を愛撫しながら、「おれたちも小沢さん夫婦のまねをしてみないか?」とささやいた。高田は二十五歳、サラリーマン。昭子は二十三歳で、結婚の一年前に高田と交わるまで処女であった。小沢は高田の高校の先輩で、彼らの夫婦交換…
高校生の千重は、ためらっていた。クラスメートの何人もが男性との体験を持ち、洋子などは複数の男友達と逢瀬を重ねているのだ。だが愛のない行為はいやだと思う。自室の鍵をかけ、服を脱ぎ、姿見の前に立つ。ひとしきり自身の裸体に見入り、やがて蒲団の中で始まる秘めやか…
高田と玲子は、お互いを束縛することなく、自由な恋愛を楽しんでいた。高田には妻子があり、玲子もまた一度離婚を経験している。その矢先、玲子に再婚話が持ち込まれた。高田は玲子に見合いを勧め、玲子もその気になった。二人は今まで通り関係を続けることを約束する。だが…
玉井一郎と竹下美保、相庭雪江の三人の妖艶な愛の交歓生活はつづいた。独身主義を標榜する玉井の友人・石井諒は、現在の恋人・名和明子を玉井に提供する代りに、むかしの恋人の竹下美保を抱きたいと申込んできた。それは明子のひそかな希望でもあるという。石井の異常な欲求…
樋口信一郎は、親友栄二の恋人・里子を口説いていた。戸惑う里子に信一郎は、自分の恋人の千恵が栄二と寝たことを告げる。栄二にその事実を確認した里子は信一郎を部屋に誘い、二人は結ばれる。が、その目の前に栄二が現れ、三人は気まずい雰囲気になった。翌日、信一郎は前…
恋人の雄一郎と、一晩を共にした明美。だが、雄一郎は求めてこなかった。明美との約束を守ったのだ。雄一郎の気持ちを嬉しく思いながらも、明美は不安を覚える。一方、妹の裕子は愛人契約を結んだ国松伍堂が、住み込みのお手伝い・良子と関係があるのではと気をもんでいた。…
編集者の佐野明美は出勤途中、路上で一通の茶封筒を受け取った。中には「契約恋人を求む……」という広告が。だが、その広告に興味を示したのは、明美ではなく妹の裕子だった。姉の部屋に来た裕子は、話を聞いて屑籠から広告を拾い、電話をかける。広告主の国松伍堂は裕子を気…
新妻・英子は夫の松前とともに新婚旅行で九州を訪れている。初夜の期待に胸を躍らせる英子だが、どういう訳か松前は英子を抱こうとしない。一日が過ぎ二日が過ぎる。いらだちの募る英子の前に、突然、半年前までつき合っていた男が現れた。松前が呼んだのだ! 夫の見ている…
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