定廻り同心・成沢東一郎の姿は中仙道の陣屋にあった。五人の賊を追ってきたのだが、怪しい連中が網にかかったという。しかし、そのうちの四人が骸となって見つかり、その懐から、藩の家老の名を記した走り書きが! そして逃げた一人はどこへ消えたのか? 江戸での岡っ引き…
美貌の娘と四人のおっさんたち。法の目を抜けて、はびこる悪事を苛烈に過激に叩き潰す!町名主の保土屋左兵衛の持ち家に強盗が押し入り、妾と手伝いの娘を斬殺し、有り金を奪って逃げた。盗賊火附改同心の熊坂小吉は、酸鼻を極める血の海の家の中。そこを綺麗にする清掃人た…
同心・成沢東一郎抱えの密偵、お紋は、身なりの貧しい少女を尾行していた。盗みを働いても店の者は見逃している。その子は弟と共に母から半ば捨てられたような暮らしをしていた。見兼ねたお紋が世話を買って出るが、ある日少女が家を出たきり戻って来ない――。(「捨て親」)…
死んだ糸物問屋・丸屋孫大夫の、後添いの姿を見た時、成沢東一郎は目を見開いた。京の出だというその女の高貴な佇まいに何かを感じ、その身辺を調べ始める。すると、丸屋の前に、後添いで入った家でも主人を亡くしていたことが分かった。女の目論見とは――?(「魔性の泪」)…
幼い子供が、剃刀で首を斬られた。あまりのむごさに、南町奉行所定廻り同心・成沢東一郎は下手人を見つけたら、もはや斬り捨てるつもりだった。調べると、同じような殺され方をした子供が他にもいることが分かる。(「暗がりの鬼」) 罪のない子供が殺される。助けた娘が自…
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