算術家として身を立てるため、「天文方」の採用試験を受けることを決意した柏木新助。与えられた課題は、ひと月後に起こるとされる月蝕の正確な予測だった。偶然再会した旧友の俊芥とともに、その課題に挑むことにした新助は、北城家の庭に自前の観測機器を持ち込み、さっそ…
江戸の由緒ある古寺が大規模改修されることになった。普請の目玉は五重塔で、塔の建造案を広く公募するという。「算術の腕を生かせる」との周囲の勧めもあり、柏木新助もさっそく建築案を考え始める。そんな折、新助の故郷・槇岡藩にいる父から、藩で一大事が起こったという…
槇岡藩の下級武士の息子・柏木新助は、江戸に出て一流の算術家になるのが夢。そんな新助に、千載一遇の好機が巡ってきた。江戸の幕臣・北城家への養子入りの話が持ち上がったのだ。勇んで江戸に出てきた新助だが、思わぬ現実が待っていた。さまざまな事情により、養子入りの…
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