ヨーロッパ哲学が誕生してすでに二十数世紀、その間生まれた幾多の作品のなかでも、面白さの点で「対話篇」(国家)は抜群である。そこには知識学や存在学や人間学に関する現代的思索の帰りゆく故郷がある。「国家」の完訳の他、ソクラテスの精神を如実に伝える代表二作を収録。〈収録タイトル〉国家/ソクラテスの弁明/クリトン※この電子書籍は、オンデマンド本「ワイド版世界の大思想」を底本としております。
「純粋理性批判」は理性自身による理性能力の批判を試みて認識問題を根拠づけた歴史的著者であり、人間をして自然の立法者たらしめた最初のもの。これに「実践理性批判」「判断力批判」をあわせて、いわゆるカントの三批判書を完全収録し「永久平和論」を加えた。〈収録タイトル〉実践理性批判/判断力批判他※この電子書籍は、オンデマンド本「ワイド版世界の大思想」を底本としております。
‘人間は考える葦である’‘クレオパトラの鼻がもう少し低かったら…’などの鋭いアフォリズム。「パンセ」はパスカルが三十九歳で死んだ時、のこされた千にちかい断簡から集めたもの。十七世紀以来の幾多の版本を閲し、典拠の明らかなすべての断章を収めた唯一の完訳本。〈収録タイトル〉パンセ※この電子書籍は、オンデマンド本「ワイド版世界の大思想」を底本としております。
<神は死んだ>。反時代的を標榜し病苦と孤独のなかに新しい価値原理「権力への意志」を生んだニーチェ。ニーチェはこれまで人間を弱化して来たキリスト教に代わって人間強化の思想「永遠回帰」により人間典型の育成を企てた。生への力強い励ましがわれわれを捉える。〈収録…
中国の文化の大山脈からは、いたるところに古典の泉が湧き出ている。「論語」「孟子」を表街道の儒教地帯をうるおす豊かな水源池とすれば「老子」「荘子」は裏街道に属する道教地帯を養う清冽な湖沢であろうか。中国文化を形成する最も根本的な、第一級の書を揃えた。〈収録…
<何よりもまず人間の孤独がある=マルロー>東西文明の本質をつくマルローの「芸術論」と「西欧の誘惑」。<実存主義はユーマニズムであり=サルトル>「自由と状況」は現代知識人のアンガージュマンをさぐり「カミュに答える」は有名なサルトル=カミュ論争の焦点を示す。…
万学の父、アリストテレスの著作のなかでも、実践部門の代表作として最も広く読まれ、後世のすべての倫理学の淵源をなす「ニコマコス倫理学」。心理学の起源をなす「デ・アニマ」。「詩学」は芸術・悲劇・叙事詩に関する古典的理論として今日なおその価値を失わない。〈収録タイトル〉ニコマコス倫理学/デ・アニマ/詩学※この電子書籍は、オンデマンド本「ワイド版世界の大思想」を底本としております。
エンゲルスが、マルクシズムの理論的、実践的確立のために果たした役割は不滅である。「反デューリング論」はドイツ社会民主党の理論的混迷をすくう記念碑的労作。「空想より科学へ」は科学的社会主義の最高の入門書。マルクシズム研究に欠かせぬ名著をすべて収録した。〈収…
<学問にとって平安の大道はない>。ここに収められたマルクスの諸論文は初期マルクスの思想が「資本論」にまで、いかに結実されたかを知るうえで必読のものばかりである。なお「ドイツ・イデオロギー」は原稿から直接再編されたロシア版によって日本で初めて訳出した。〈収…
<本を読むのも学習だが、それを活用するのも学習である>。毛沢東思想の評価は実にさまざまである、だが拒否するにせよ、賞賛するにせよ、今日、ますます隆盛をほこる新中国の指導理念として、われわれは毛沢東思想をじっくり研究せねばならぬ。〈収録タイトル〉中国社会各…
<理性的なものは現実的であり、現実的なものは理性的である。>本書は「論理学」「自然哲学」「精神哲学」の三部から成る一つの体系であり、なかでも「論理学」はヘーゲルの著作中で最もよく読まれており、ヘーゲルを理解する必読書である。〈収録タイトル〉エンチュクロペ…
ミルは、マルクスの同時代人として同じ問題に直面しながらイギリスの自由主義知識人の立場から考える。ブルジョア社会の原理としての自由主義、功利主義、民主主義を再検討し社会主義のプロレタリア概念に対して新時代のブルジョア自由主義を擁立した。〈収録タイトル〉自由…
神にそむく現代思想の先駆。<同一の原本は無数の解釈を許す>ニーチェのこの言葉はだれよりもニーチェその人にあてはまるだろう。この二著のうちには、一切の価値の転換、超人、永却回帰、運命愛など、ニーチェ哲学の理念が、詩と思想の一体化として結晶している。〈収録タイトル〉こうツァラツストラは語った/この人を見よ※この電子書籍は、オンデマンド本「ワイド版世界の大思想」を底本としております。
近代の思想史において、人間の生存を、絶対不可侵の自然権としてすべての社会組織の基礎たらしめたのは、ホッブズが最初である。本書の前半では国家を個人主義に基づいて再構成し、後半では、ローマ教会の支配体制に敢然と立ちむかってゆく。〈収録タイトル〉リヴァイアサン(国家論)※この電子書籍は、オンデマンド本「ワイド版世界の大思想」を底本としております。
初代キリスト教会最大の教父アウグスチヌスの「告白」は、ルソーの「告白録」トルストイの「わが懺悔」とならんで、世界の三大告白の一をなす。最後の三巻をも含めて完訳した。ルターのこの代表作は宗教改革の根本思想を簡潔にまとめたものである。〈収録タイトル〉告白/キリスト者の自由※この電子書籍は、オンデマンド本「ワイド版世界の大思想」を底本としております。
マルクスに先行する資本主義の分析─スミスは近代社会の人間生活を、歴史的に全体的に描出した。各個人が自分の生活を改善するための努力を、分業と交換の機構のなかで自由、公平に行なえば、社会は順調に発展する。その明朗なヒューマニズムが「国富論」の魅力である。〈収録タイトル〉国富論 下※この電子書籍は、オンデマンド本「ワイド版世界の大思想」を底本としております。
マルクスに対決する現代最大の社会科学者はマックス・ウェーバーである。彼は歴史主義に対する批判と反省から出発して、政治・経済・社会の認識にまったく新しい境地をひらいた。彼はまた、社会学という回り道によって国家を科学的に分析し、方法論を確立した。この巻には解説者・高島善哉氏の選により、最も重要な論文七篇を「政治・社会論集」として収めている。
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