あなたが最後に泣いたのは、いつだったか覚えていますか?本書は日々の生活で疲れているあなたに、一粒の涙を届けるために作られました。収録されているのは、(悲しいのではなく)感動して泣ける珠玉の短編。あなた好みのストーリーがきっと見つかるはず。本書では「会社」で…
「結衣さんのココを、誰かがいじめてると思うと僕、嫉妬で頭がおかしくなりそうだよ…」。システムソフト会社の若手幹部・椎名は部下の結衣を、今日もメールで呼び出した。目的は不埒なお仕置き…。地味であか抜けない結衣だが、彼女さえも気づいていない魔性の魅力を巧みなテ…
「いつも俺のことをいやらしい目で見てただろ?」。地方空港のショップの店長をしている美夏は、秘かに憧れていたパイロットの神谷が自分の妹を妊娠させたと聞き、人前で彼を殴ってしまう。だが、それが濡れ衣だったことが発覚。美夏のせいで、結婚と昇級のチャンスを失って…
大学を卒業して民間企業が経営する小さな美術館で受付のアルバイトをしている城島百花。美術館職員で八歳年上の野瀬と付き合っているが、百花を大事に思うあまり、彼は最後の一線を越えようとはしない。そんな野瀬の態度を好ましくも物足りないと思っていたある日、美術館に…
ソムリエールの里津子は、小さいながらも上質な客が集うビストロで働いていた。ワインにだけでなく、あらゆる欲望に好奇心旺盛でどん欲な彼女は、ずっと奔放な性生活を送ってきた。最近はワインの仕入先のオーナー夫妻と、定期的に倒錯的な時間を過ごしている。全裸の里津子…
市営プールのインストラクター瑠璃は、初恋の先輩、海斗と再会した。瀬戸内海に浮かぶ小さな島で、注目の遠泳選手だった海斗は、太陽のように明るく笑う少年だった。ある日、幼いふたりは海辺で交わる男女を目撃。タトゥーの刻まれた女の胸に、同じくタトゥーを入れた男の手…
モデルなみの容姿を持ちながらも、身勝手な男に対しては格闘家顔負けの腕力を発揮してしまうため、23歳になっても恋愛経験ゼロのみづ乃。ある日、死んだ祖母から絶対に近づくなと言われていた古い祠に誤って接近してしまう。祠から聞こえてきた奇妙な声に操られるようにして、怪力で祠を破壊。すると壊れた祠から白い靄のようなものが湧き出し、やがて美しい人の姿へと変貌する! 永き封印を解かれ現代に蘇った美貌の銀髪の正体
留学経験を活かし、英語講師や翻訳の仕事をしている新堀奈々。人材派遣会社の紹介で、学生を対象とした就活対策合宿の講師を務めることになった。いざ会場に出向いてみると、出席者は男子ばかり。しかも、講義後の宿舎では、急病で倒れた寮母さんの代わりに、彼らの生活面の…
見た目も性格も地味な大学生の千代子は、男性の首に惹きつけられる変わった性癖の持ち主で、欲求を満たせず悶々とした日々を送っていた。ある日、ゼミの飲み会で理想的な首を持つ、桐元聖一と出会う。衝動に抗えず、思わず彼の首にかみついて、周囲からは「吸血鬼女」とあだ…
あなたには忘れられない人、いませんか? 大学准教授の碓井は荒れ果てた庭を眺めながら、自宅の居室で教え子の百花を抱いていた。「せんせい、イヤ! ソコはいやぁ!」。逃れようとする百花と幾度繋がっても、満たされぬ心。彼の脳裏には、かつて美しい花を咲かせていた庭…
ワインショップのオーナー・深水真太郎は、金髪碧眼の美しい妻と、若い愛人を交えた複数プレイに興じるなど、奔放な性生活を過ごしていた。しかし、愛人も妻も彼の元を去り、気づけばひとり虚しいやもめ暮らしを送るハメに。そんなある日、アルバイト募集のポスターを見た女…
自分の欲望に正直で、ちょっぴり流されやすいのが玉に瑕の小鹿珠里。勤務先の社長のセクハラや、バイト先のワインショップオーナーの誘いに対し、なぜかイヤと言えない。「やめ、て、ください……仕事中なんですよ…」、と口では言うものの、体は熱く火照り大事な場所はトロト…
アマチュア画家兼高校美術教師の芦谷友樹は、保健室の養護教諭、国枝紫子と秘密の関係にあった。放課後、授業の合間…ふたりは保健室のベッドで逢瀬を重ねた。自分のペースで女を愛すること、男に強引に奪われること。利害の一致するふたりの関係はうまくいっていた。そんな…
高校の養護教員・国枝紫子は、保健衛生機器メーカーの営業マン柳井と、ただならぬ関係にあった。放課後の保健室、柳井の長い指が、紫子の白衣の下の欲望を執拗なまでにこねまわす…。しかし、地元の大病院の娘である紫子が押し殺してきた淫らな欲望は熱く激しく、柳井との情…
「ああ、何でもするから、舐めて…俺のを…」。保健衛生機器メーカーの営業マン柳井は、大学時代に付き合っていた後輩の里津子と再会。当時よりさらに妖艶さを増した里津子の身体は、あっと言う間に柳井を翻弄し、幻惑していった。そんなある日、自宅近所に出来た小さなスコー…
高名な日本画家の次男で保存修復家の峰崎萩は、大学の裸婦モデル・悠梨と定期的に密度の濃い逢瀬を重ねていた。しかし、萩の心には決して愛してはいけない人、兄嫁の遙子が住み着いていた。父と同じ画家という道で成功しつつあった兄が失踪してから、七年が過ぎた。その間、…
並び替え/絞り込み
並び替え
ジャンル
作者
出版社
その他