「中国」は古来、大陸に君臨した北方「中原」と経済文化を担った南方「江南」が分立、対峙してきた。湿潤温暖な長江流域で稲作が広がり、楚・呉・越の争覇から、蜀の開発、六朝の繁華、唐・宋の発展、明の興亡、革命の有為転変へと、江南は多彩な中国史を形成する。北から蔑まれた辺境は、いかにして東ユーラシア全域に冠絶した経済文化圏を築いたのか。中国五千年の歴史を江南の視座から描きなおす。
大学の研究者と高校の教員がともに、現代世界の諸問題を歴史的に即して考えることをコンセプトにした講座シリーズ『いまを知る、現代を考える 山川歴史講座』。 その第1弾「国際平和を歴史的に考える」は、不安な世界情勢を目の前にして、そもそも国家とは何か、国際連盟をつくった人びとはどのようにして平和を構築しようと考えたか、またヨーロッパとは異なる支配体制をおこなってきた国々は何を平和と考えたのか、といったさ
アジア史の東西(鈴木・オスマン帝国史、岡本・中国史)を専門とし、ともに世界史の通史(『文字と組織の世界史』鈴木、『世界史序説』岡本)に挑んだ二人のアジア史家が、「文明」と「世界史」のありかたや宗教、支配、生態的環境、国家・国民とは何か、様々な歴史トピックスについて20時間を超える白熱討論を展開! 歴史を考えるヒントが盛りだくさんの1冊。
帝国の復活 覇権主義の亡霊ロシアのウクライナ侵攻、中国の膨張、対抗するアメリカ……「帝国」の記憶が薄れゆく21世紀に覇権主義の影がちらつく。これは単なるバックラッシュなのか、それとも新しい帝国の時代が始まるのか。かつて世界史を動かした帝国を問い直し、混沌とした現在を考える(『中央公論』2022年7月号特集の電子化)
「陰謀論が世界を蝕む」今年1月の、トランプ支持者による米連邦議会議事堂乱入事件は、世界に衝撃を与えた。大統領選挙で不正が行われたと主張する彼らの中には、アメリカは「ディープステート」に支配されていると信じる者が少なくなかった。このような陰謀論は今に始まったものでも、アメリカの専売特許でもない。そして、今ではSNSなどを利用して瞬く間に世界に広がっていくのだ(『中央公論』2021年5月号特集の電子化
本書は、特別な図解を見るだけで、中国と中国史が理解でき、その結果、現代の中国や中国人の言動をしっかりと理解でき、同時に中国のことをしっかりと話すこともできる。たとえば、一帯一路、尖閣諸島、香港デモ、台湾問題、新疆ウイグルの弾圧などの会話ができる。
強権的な姿勢を強める習近平政権、慰安婦問題や徴用工判決で悪化する日韓関係……。中国や韓国は同じ「漢字・儒教文化圏」に属すと言われるが、日本人にはわからないことだらけだ。日本には日本の立場がある一方、両国にもそれぞれ固有の思考・論法があり、それを理解するには…
はじまりは朝鮮出兵、ターニングポイントは日露戦争。日中韓を中心とする東アジアの問題を歴史から問い直す!第1巻は清朝史と日本。
天皇、皇帝、王……。君主の呼称とは、「世界史を貫く背骨」である。その国や地域の人々の世界観の表現であると同時に、国際関係の中での「綱引き」の結果なのだ。古代中国、古代ローマから、東洋と西洋が出会う近代に至るまで、君主号の歴史的変遷を一気に概観し、世界史の流…
「愛国」が「反日」と結びつく不可解な国・中国。この構造は近世史・近代史の過程で形づくられた。1919年、北京の学生運動を皮切りに広がった五四運動は、現代に続くその出発点である。満洲事変をへて日中戦争へ向かうなかで、反日運動は「抗日戦争」と名を変えて最高潮に達…
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