帝に忠誠を誓う伊子を見限った入道女宮は、伊子の恋人嵩那と大納言の娘・玖珠子の婚姻を画策。そんな中、帝が疫病に倒れた。伊子は帝と嵩那を守るために入道女宮と最後の対決を決意する!
「今日からわたくし玉藻薫は、人間をやめて、キツネに戻らせていただくことになりました!」京都でOLとして働いていた玉藻薫は、恋人との別れをきっかけに人間世界に別れを告げ、アヤカシ世界に舞い戻ることに。実家に戻ったものの、仕事をせずにゴロゴロ出来るわけでもなく……。薫は『アヤカシらしい仕事』を探しに、祖母が住む裏京都を訪ねることに。早速、裏町への入り口「土御門屋」を訪れた薫だが、案内人である安倍晴彦か
帝の寵愛を競う女たちの争いが激しくなる中、本来の皇統である嵩那の東宮擁立を求める朝臣の声も高まり、伊子は頭を抱える日々が続く。ところが渦中の嵩那が誰にも告げないまま吉野に出奔しそのまま東宮に内定。これは、政治的判断により、伊子と嵩那の結婚を白紙に戻す決定でもあった……。
嵩那への恋心と帝への忠誠で揺れる伊子。だが思いとは裏腹に伊子は宮廷での存在感を高めていく。そんな中、新大納言の大姫が新たに入内した。同じ頃若き女御の殿舎が荒らされ、さらに出産を間近に控えた藤壺女御・桐子の下を夜な夜な訪れる亡き先々帝と思しき人影……。果たして犯人は?
皇統の奪還をもくろむ嵩那の叔母・入道の女宮の策略で、伊子と嵩那の関係が父・顕充の知るところとなった。顕充は帝と話すという。警戒する伊子だったが、儀式の最中、帝の目の前で皇統の不当を糾弾する声が家臣から突然上がり、くすぶっていた先帝への不満が爆発した…!!
十六歳年下である帝の求婚に応えられないまま、後宮で働く伊子。元恋人、嵩那への想いを自覚しつつも、尚侍の仕事に追われる日々。近々行われる五節舞の舞姫はそのまま後宮に勤めるのが慣例なので、人手不足を痛感する伊子は彼女たちが来るのを楽しみにしていたのだが…? 仕事、結婚、それらに絡む権力闘争…。働く女性たちを生き生きと描く、平安お仕事絵巻!【目次】第一話 人間なんだから十人十色/第二話 それでは面白くあ
尚侍として後宮で働くことが楽しくなってきた藤原伊子。帝の石帯の飾り石が一つなくなっているのが発覚し、盗んだ犯人を捜すことに?【目次】第一話 いかなる財や名誉を持ってしてもどうにもならないこと/第二話 まったく人騒がせなことこの上ない/第三話 はしたない宮仕えのほうが性にあっている
内侍として後宮に上がった藤原伊子。妃候補の御匣殿別当となった祇子にも、適切に対応するはずだったが? 平安お仕事女子が大活躍!【目次】第一話 私がお仕えする姫様は、こんなにも可愛い/第二話 まこと女子とは罪深き……?/第三話 あなたに二度目の恋をした
ある事情により婚期を逃し、実家の左大臣家に居座っている藤原伊子。だが突然、入内を命じられる。自分の半分の年齢である、帝との結婚なんて…と、断るために出かけた先で、伊子が再会したのは十年前に別れた恋人、嵩那だった。彼との微妙な距離をとりつつ尚侍として後宮に入ることになった伊子に、謎の人物から脅迫文が届き…!? 平安後宮お仕事ミステリー。【目次】第一話 花の色はうつってしまったけれど/第二話 悪くはな
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