光文社文庫で発売中の『妖怪探偵・百目』シリーズ(上田早夕里・著/全三巻)の対談本。ゲストはSF作家の八杉将司氏。シリーズの出発点となった『異形コレクション』シリーズ、百目シリーズに登場する諸々に関する裏話や考察、登場人物や妖怪やSFへの愛着などを、民俗学…
2018年9月に椙山女学園大学で開催された「名古屋SFシンポジウム 2018」から、上田早夕里が登壇した「シンポジウム・第一部」の内容を書き起こした記録。名古屋大学SF研究会の創設者であり、現在もSFファンとして名古屋で活躍している渡辺英樹氏とのトークを、会話…
2014~2015年にかけて行われた、作家・上田早夕里のトークイベント記録。テーマは、「魚舟・獣舟」『華竜の宮』から始まった〈オーシャンクロニクル・シリーズ〉と、『薫香のカナピウム』。執筆の動機や、作品構成を開示した創作記録にもなっている。記録内容を補完するため…
町井登志夫・著『爆撃聖徳太子』(PHP文芸文庫)の初出は2004年。初版から既に12年も経過している(2016年現在)にもかかわらず、読者の口コミによって評判が広がり、未だにその人気は衰えない。文庫版での解説通り、まさに「傑作にして名作」と呼ぶに相応しい作品である。…
作家同士が行ったメール対談の記録を公開します。今回は町井登志夫と上田早夕里。ふたりとも小松左京賞出身で、小松左京賞の話や創作論、SF・映画・漫画の話などを軽やかに交わしています。後半には『電波次元の巫女』『量子少女』『破滅の王』などの執筆にまつわる対談も…
日本SF大賞受賞の『華竜の宮』で人類滅亡の危機と闘いもがく人々を描き話題を呼んだ著者が、初めて紡ぐたおやかなる少女のビルドゥングスロマン&至高のファンタジー。生態系が一変した未来の地球。その熱帯雨林の〈カナピウム〉と呼ばれる地上四十メートルの林冠部で少女は…
現代社会崩壊後、陸地の大半が水没した未来世界。そこに存在する魚舟、獣舟と呼ばれる異形の生物と人類との関わりを衝撃的に描き、各界で絶賛を浴びた表題作。寄生茸に体を食い尽くされる奇病が、日本全土を覆おうとしていた。しかも寄生された生物は、ただ死ぬだけではない…
いまや真朱の街は、妖怪〈濁〉が持つ無数の腕によって完全に包囲されていた。人々の憎悪を糧に強大化し続ける〈濁〉。県警の忌島らの奮闘もむなしく、力の弱い妖怪や人間たちが次々とその餌食にされていった。拝み屋・播磨遼太郎と百目ら妖怪たちは、ついに手を結び、最強最…
牛鬼と死闘を演じ、かまいたちの風鎌を土に還した男。拝み屋・播磨遼太郎は、真朱の街の妖怪たちにとって最も警戒すべき敵だ。百目と助手の邦雄は、その謎に包まれた過去を探ってゆくのだが……。一方、県警妖怪対策課の忌島は、播磨から想像を絶する話を明かされる。人間のみ…
絶世の美女にして全身に百の眼を持つ妖怪・百目。彼女の探偵事務所は、妖怪と人間が共存する〈真朱の街〉にある。請け負う事件は、すべて妖怪がらみ。依頼人は、報酬を自分の寿命で払うのが決まりだ。助手の相良邦雄は、時々百目に寿命を吸われつつ、事件解決にこき使われる…
遥花(はるか)は、奔放なふたごの姉・美月(みづき)に複雑な思いを抱いていた。常に比べられることへの反発――。が、二人が選んだ相手もまた、ふたごの兄弟だった。傍目(はため)には幸せなカルテットの誕生だったが、新婚間もない美月が、突然、謎の失踪(しっそう)を遂…
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