肺結核を病むなか生への透徹した感受性と詩情豊かな文体の作品を発表し、文壇に認められるも三十一歳の若さで世を去った梶井基次郎。死後なお評価が高まる『檸檬』ほか短編20篇を収録。■目次檸檬城のある町にて泥濘路上過古雪後ある心の風景Kの昇天冬の日桜の樹の下には器楽的幻覚筧の話蒼穹冬の蠅ある崖上の感情愛撫闇の絵巻交尾ある心の風景のんきな患者
「檸檬」「泥濘」「桜の木の下には」などの代表作から「小さき良心」「彷徨」「瀬戸内海の夜」などの知られざる名作、関連作品まで全79作品を収録した梶井基次郎全集の決定版。ジャンル別・五十音順の目次一覧から読みたい作品をすぐにお読みいただけます。●目次【小説・随筆】愛撫ある崖上の感情ある心の風景犬を売る露店海温泉筧の話過古河岸 一幕カッフェー・ラーヴェン器楽的幻覚汽車 その他帰宅前後奇妙な手品師薬雲奎吉
人気シリーズ「乙女の本棚」第23弾は梶井基次郎×イラストレーター・しらこのコラボレーション!小説としても画集としても楽しめる、魅惑の1冊。全イラスト描き下ろし。影と『ドッペルゲンゲル』。私はこの二つに、月夜になれば憑かれるんですよ。満月の夜、療養で訪れた土地の砂浜で私はK君と出会った。梶井基次郎の『Kの昇天』が、美しい空間の色彩構成で叙情的な余韻のある作風で知られ、書籍の装画などで活躍するイラスト
〈収録作品〉蒼穹 筧の話 器楽的幻覚 冬の蝿 ある崖上の感情 桜の樹の下には 愛撫 闇の絵巻 交尾 のんきな患者
梶井基次郎の『檸檬』が人気イラストレーターとコラボレーション!小説としても、画集としても楽しめる1冊。不朽の名作が、いま新たによみがえる。梶井基次郎の『檸檬』が、書籍の装画やCDジャケットなどで活躍し、twitterへのイラスト投稿では5万いいねをたたき出す人気イラストレーター・げみによって、鮮やかに現代リミックス。全イラスト書き下ろしで贈る、珠玉のコラボレーション・シリーズです。自分の本棚に飾っ
「ある心の風景」喬は女から悪い病気をうつされ京都の街を彷徨する。憂鬱で退廃的な心の中にひとつの安らぎを得る。鈴の音に癒やされるのだった。「ある崖上の感情」あるカフェで二人の青年が知り合う。崖の上から開いている窓をのぞき他人の生活やベッドシーンを見る。俺と…
31歳という若さで夭折した著者の残した作品は、昭和文学史上の奇蹟として、声価いよいよ高い。その異常な美しさに魅惑され、買い求めた一顆のレモンを洋書店の書棚に残して立ち去る『檸檬』、人間の苦悩を見つめて凄絶な『冬の日』、生きものの不思議を象徴化する『愛撫』ほ…
ほとんど無名のうちに夭折しながらも後年、三島由紀夫をして「デカダンスの詩と古典の端正との結合、熱つぽい額と冷たい檸檬との絶妙な取り合はせであつて、その肉感的な理知の結晶ともいふべき作品は、いつまでも新鮮さを保ち、おそらく現代の粗雑な小説の中に置いたら、そ…
内容紹介■みだれ髪/与謝野晶子女性の恋愛感情を素直に詠んだ斬新な作風が時代を経てもその魅力が失われない名作『みだれ髪』。歌人・与謝野晶子の処女歌集です。その歌のほとんどは、後の夫であり、編者であった与謝野鉄幹への恋慕の情が描かれています。■たけくらべ/樋口一葉吉原の廓に住む14歳の少女、美登利と運命の少年、藤本信如との恋を中心に東京の子どもたちの生活を描いた樋口一葉の名作です。子供から大人に移り変
『檸檬』に並ぶ、梶井基次郎の代表的作品。「桜の樹の下には屍体が埋まっている!」という有名な冒頭文に始まる本作は、散文詩的・幻想的なモチーフが特徴。また、話者である「俺」が、聞き手の「お前」に向けて話す台詞を、そのまま小説にする手法を用いた、著者にしては特…
世代や個性の違う多くの作家たちを魅了した珠玉の作品を厳選1925年から1932年に活躍した日本の小説家、梶井基次郎。肺結核を患い31歳の若さで逝去。結核の療養先でも、川端康成や広津和郎と親近し創作を続け、わかりやすい描写と詩を思わせるような作風が特徴となっています…
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