湿原一帯を領地とする伯爵家。嫡子であるエーリカは厳しすぎる後継者教育によって心をすり減らしていた。父の期待に応えなければとあせる反面、厳しく冷たい父親へと特別な感情を抱いてもいた。そんな中、魔道士である叔父が帰還するが、一六歳となり成人の年齢となったエー…
東京に住む陽一と大阪に赴任した譲は遠距離恋愛中。しかし大阪で開催されるテニスの全国大会に出場するために譲の部屋を訪れたとき、そこに有るはずのないものを見つけてしまう。譲に言えず、動揺したまま試合に臨んだ陽一は、一回戦で敗退。譲に理由を訊かれても答えること…
父親の耕太郎に暴行される圭祐を、幼馴染の淳史は助けたいと思っていた。しかし、母を亡くした責任を感じて耕太郎の暴力を甘んじて受ける圭祐を、淳史はただ見ていることしかできない。ところがある朝、耕太郎が事故であっけなく他界する。身寄りのなくなった圭祐は、ゲイホ…
下級貴族アルメレク家の兄弟レオンとジャスリン。亡き父親に性的調教を受けてきたふたりは肉体の快楽に悩まされていた。レオンは父が所有していた男娼館の存在を知りその権利を家督と同時に受け継ぎ、雇われ経営者であるヒューバートに男娼の仕事を教えてほしいと願い出る。…
たとえ眠っていたとしても、意識を半分起こしておくのが冒険者としては当然で。こうした野宿とくれば見張りを置いているとしても、いつもでも不穏な気配に対処できるようにしておくのが常識というものだ。よって、仲間ふたりが、どういうつもりなのか性的興奮を剥き出しにし…
「だってひとり寝は趣味じゃないもん。なのに今夜は、お相手に恵まれなかったわけ。だから……いいでしょ? ルリ」普段の室長代理ではなくボクの愛称で呼ぶのは……合図だ。「はい……ジャレットさん」魔法陣以外の楽しみを、ボクは知らなかった。肉体の快楽を教えてくれたのは、…
「今、誰かが訪ねてきたら、どうやって言い訳しようか……楽しみだ」ここは生徒会室。副会長に着任したばかりの北翔は、生徒会長である楓子の手で下着を脱がされ、下半身剥き出しの状態で机の上に寝かされている。「君の反応は楽しい。おかげで私も、もう……」捲り上げた楓子の…
大人向け雑誌を作る編集部で働くあたしは、いつも編集長の沢木さんに怒られてばかり。恋愛経験の少ないあたしに、沢木さんは研修と称してあたしを抱いた。そんなある日、憧れだったファッション雑誌の編集部への異動の話が舞い込んできた。その後の沢木さんはどこか様子がお…
付き合って四年になる七海と陽介は、現在遠距離恋愛中。お互い仕事もあるし会えないぶんだけ寂しい気持ちが大きくなって、最近の七海はその想いを持て余すようになっていた。そんな時会社の先輩である戸山に付き合って欲しいとアプローチをされて気持ちが揺れる。離れていて…
詩織は両腕をネクタイできつく縛られていた。動くほどに結び目がギリギリと締まる。声を絞り出しても、エレベーターの中なので、声が届かないみたいだ。しかも遅い時間で会社にはもう誰もいない。「心配しなくてもいい。気持ちよくしてやるだけだから……、大人しくしてろって…
レストランでのアルバイトをしながら役者を目指す24歳・薫は、ある日、店長が店の奥で情事に及んでいる光景を目にする。翌日、店長に「見てたよね」と問われ、薫は否定することができない。店長の目が、立ち尽くす薫を舐めまわすように絡んできた。
留学先のシアトルから一年ぶりに戻ってきた六花。迎えに来ていたのは父の秘書である松本翔。彼は六花が今、一番会いたくない男性だった。 口が悪くてイジワルで俺様。そして一年前に六花をあっさり振った男だったから。それなのにいきなりボディーガードとしてしばらく一緒…
自動車メーカーに勤めている小泉紗希(20)は同僚の営業マンや整備士にちやほやされる毎日。けれどお飾りと言われた苦い過去の恋もあるし、仕事を認めてもらいたい紗希としては複雑。そんなある日、新春初売りオークションで『小泉紗希と恋人になれる権利』が出てきてしま…
中学生の頃から憧れの存在だった蓮が、親の再婚で義兄になり喜んだ花梨。だが、肝心の蓮に避けられているように花梨は感じていた。ある日、借りていたパソコンを返しに蓮の部屋へ向かう花梨。引き出しにしまおうとしたその時、手錠と日記が目に入った。《両親不在。花梨はひ…
男臭い陶芸教室の講師に淡い憧れを描く洋子。ある日、彼から時間外の指導を提案され、喜んで個人授業を受ける。土をこねる形成中、その柔らかな感触にうっとりとしていると、突然その土の中で彼に手を取られ、ぬるぬるの指を愛撫される。「にゅるりとした土を扱うときの表情…
アパレル会社『シニアティ』に勤めているOLの瑞希は、ある日、ワケあって、オフィス近くの格安ルームシェア物件を見つけ、ペットの愛犬と一緒に引っ越すことに。ところが、ルームメイトの相手「ユーリ」がてっきり女の子だと思っていたら、会社の上司だったことに驚く。と…
国際線CAの麻美は機長との酷い失恋を引きずっていた。そんな時、同級生だった彼と再会。彼はなんと副操縦士になっていて……。最初は懐かしかっただけだったのに次第に彼に癒され、それから彼の情熱にほだされて……。<もう、パイロットとの恋はしない……>そう決めていたのに…
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