弟・裕次郎や家族への愛と感謝。文学、政治への情熱と悔恨。通り過ぎていった女たちへの未練と死への畏れ――。ここまで書くことへの是非を読者の審判にすべて委ねて著者は旅立った。奔放で美しいシルエットを戦後の日本に焼きつけた男が迫りくる死を凝視して、どうしても残したかった「我が人生の真実」。発売直後から大反響を呼んだ衝撃の自伝。
中学生の兄弟の目前で、愛する父親が突然この世を去った。クレーンから落下した荷物による圧死だった。それを殺人と信じて疑わない二人は、今際の際の母と「仇討ち」の約束を交わす。二十年後、検事となった兄と沖仲仕の弟が人生を賭けて決行した大仕事の哀しくも美しい結末とは? 円熟の筆致で描き出す「男の美学」。表題作を含む二編収録。
【内容紹介】希代の作家・政治家・冒険家が『PRESIDENT』誌上に遺した日本人へのメッセージ!名言、金言、猛言……。僕はちっとも喧嘩腰じゃない!【目次抜粋】編集部によるまえがき第1章 私という男の生き方第2章 政治家として第3章 日本はどう生きるべきか第4章 冒険的人間論第5章 文学とは何か、芸術とは何か第6章 家族・教育・恋愛第7章 老いについて第8章 宗教観・死生観初出一覧
若くして特攻隊に志願した時、人生は終わったと覚悟した。終戦を迎えて生き残った時、残りの人生は余禄だと思った。頰を切られた時、一生をヤクザで終わると腹を決めた――。特攻隊、愚連隊、安藤組組長、そして映画俳優へと身を転じた安藤昇。ハジキか女を抱いて寝るような、その破天荒な生き様をモノローグで描く圧巻のノンフィクションノベル!
キリストの信仰を生きる曽野綾子。法華経を哲学とする石原慎太郎。対極の死生観をもつふたりが「老い」や「死」について赤裸々に語る。死に向き合うことで見える、人が生きる意味とは。歳はひとつ違い、家も近所で、昔からの友人。だが会う機会は多くはなかったという石原氏と曽野氏。そんなふたりが「人は死んだらどうなるのか」「目に見えない何か、はある」「コロナは単なる惨禍か警告か」「悲しみは人生を深くしてくれる」等々
著者は、男の最高の美徳とは何かについて三島由紀夫氏と対談した時、期せずして「自己犠牲」で意見が一致したと語る。男だけが理解し、共感し、歓び、笑い、泣くことのできる世界。そこには女には絶対にあり得ない何かがある。執念、友情、死に様、責任、自負、挫折、情熱、変節……42の鮮烈なエピソードが紡ぎ出す究極のダンディズム。
脳梗塞を克服して退院した時、著者は自宅の庭のありきたりな立ち木の枝葉が陽に映えているのにしみじみ見入り、それを「迫りくる死のもたらす感覚の成熟」と覚った。老いなければ見られないもの、感じられないもの、極められないものが確かにある。死という最後の未来と向き合い、身にしみた老いの本質とは? 限りある人生を味わ尽くす全八章!
研ぎ澄まされた「文学」の刃1993年以降に発表された秀作を厳選!【収録作品】聖餐山からの声海からの声空からの声沢より還る海にはすべて青木ヶ原わが人生の時の生と死ブラックリング生死刻々生き残りの水兵
抉り出される人間の業想像力と情念の所産。石原文学の軌跡!【収録作品】青木ヶ原 完全版やや暴力的に僕らは仲が良かった夢々々世の中おかしいようちのひい祖父さんワイルドライフ海の家族ある失踪ヤマトタケル伝説特攻隊巡礼暴力計画――ある奇妙な小説――老惨死者との対話いつ死なせますか噂の八話死線を超えてハーバーの桟橋での会話
並び替え/絞り込み
並び替え
ジャンル
作者
出版社
その他