ミステリイ、SF、怪談、ショート・ショート、時代伝奇……様々なジャンルの実作者・実験者として活躍し続けた著者ならではの、「これから書きたい人」へのアドバイスを網羅。定評ある名著に初書籍化となるエッセイ・対談を大幅に増補した決定版。これぞ「エンタテインメントの書き方」という名のエンタテインメント! 没後二十年記念刊行。(解説・佐々木敦)
「知ってるぞ、お前がヨリコを殺したんだ!」二年前、不可解な死を遂げた沢ノ内より子が、架空日本で女忍者が跋扈する荒唐無稽な小説『三重露出』に現れた。これは手のこんだ告発か? 彼女に翻弄された9人の中に真犯人が居る……。軽妙な作中作+本格ミステリのトリッキーな二重構造。伝説の超メタ推理小説、マーベル作家・桃桃子(ピーチモモコ)とのコラボカバーで復活!(解説 法月綸太郎)
その女は、小雨に洗われた京葉道路に横たわっていた──ひき逃げ現場に出くわしたチンピラ四人と医者ひとり。世を拗ねた五人の悪党たちは、死んだ女そっくりの身代わりを用意し偽誘拐を演出。一方、身代金を惜しむ金満家族に、駆け出しの知性派探偵が加勢。アドリブ任せに見えた事件は、次第に黒い罠を露呈させ始める。鬼才都筑道夫がミステリの枠の極限に挑んだ超トリッキーな逸品。(解説 法月綸太郎)
「私はこの事件の犯人であり、探偵であり、そして被害者にもなりそうだ」。一人三役という奇想天外な設定に加え、叶わない愛と明日に希望を持てない主人公の哀切な心理を描いたセンチメンタリズムな作品。数ある都筑作品の中でも最重要作に挙げられる傑作長篇、ついに復刊。
ある朝、泥酔からめざめた彼は、妻だという見も知らぬ女から他人の名前でよばれて愕然とした。本当の自分を探し求めて巷を彷徨する自分でなくなってしまった男の恐怖と焦燥を、皮肉な笑いのなかに描破した著者の代表的長篇推理小説。
律儀な殺し屋、凄腕の諜報員、歩く死体、不法監禁からの脱出劇、ゆすりの肩がわり屋……小粋で洒落た犯罪小説の数々。入手困難な文庫初収録作品を中心におくる、都筑道夫短篇傑作選。
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