辛くも敵の目を逃れ、自らの目的を遂げるために苦闘する洋介だったが、その頃、樫山の体にはある異変が起きていた。それこそが、権力が隠し続けてきた真実を暴露する手掛かりになろうかという矢先、罪の意識に苛まされ追い詰められた樫山を、洋介はとうとうその腕に抱きとめ…
辛くも敵の目を逃れ、自らの目的を遂げるために苦闘する洋介だったが、その頃、樫山の体にはある異変が起きていた。それこそが、権力が隠し続けてきた真実を暴露する手掛かりになろうかという矢先、罪の意識に苛まされ追い詰められた樫山を、洋介はとうとうその腕に抱きとめ…
「いいかげん深君との気持ち悪い関係も解消してな」九州帝大を卒業し、下関の造船所に勤めている巧海は、ある日両親から見合いを勧められる。恋仲とも呼べない、幼馴染である深との関係を指摘され、巧海は自らの身の振り方に頭を悩ませるものの、あいまいなそれに気持ちの区…
病気や看取り、祈りやお祓い、占い師になるキッカケや転機、人生に行き詰った時に読んで欲しい1冊。波木星龍「母の日に捧げる記」今、私が「占い」を生業としているのは、母の死があったことと無関係ではありません。そういう原点から出発している私は今も母親からいつも見…
「君は間違っているよ!」騎士学校三年生、ミゲルの最近の悩みは、せっかく両思いになったリアンが一切手を出してこないこと。同室だというのに、挨拶代りのキスしかよこさない彼に痺れを切らしたミゲルは、教科書に載っていた発情薬を作り、彼に飲ませようと画策するが─………
家庭教師のアルバイトをしている安永慎二が想いを寄せるのは生徒の滝川康明の父、明宏。父子家庭といえども生徒の親でしかも男同士、好きになってはいけないと想いを断ち切るために出会い系で男と会う約束をするが待ち合わせ場所に現れたのは明宏だった。帰ろうとするが話が…
王立騎士学校に通うミゲルには、最近やたらと付きまとってくる先輩がいる。ある日彼の部屋に呼ばれると、突然キスされて─……。「一言言ってくる」同室のリアンに助けを求めたら剣を持ちだすし、「今日も部屋で待ってるからね」先輩の暴走も止まらない。やがてそれはミゲルを…
本当の退院をしてから、しばらくは将来への希望がもてた。だが現実はあまりに厳しく私は自暴自棄になり男と遊び歩いた。私は苦しみを乗り越えた女のように振舞っていたが心はボロボロに壊れていた。車いすの生活に入っていくが、まだまだ現実を見ようとしない私は狂ったよう…
やっと自宅近くの病院に帰って来た。これを前進とは思えなかった。私はまだ本当の障がい者にはなっていなかった。しかし体の不自由さが鮮明になってきた。耐えられなかった。受け入れられなかった。私はたくさんの物を失った、だがまだ確かめていない体の器官があった。それ…
大学病院から自宅近くの病院に帰ってきた。その病院でのシャワー室の椅子に丸い穴があいているのを発見! 座ると私の陰部や肛門は椅子の下から丸出しとなった。介護用品には羞恥心は、つき物なの? 大学病院のリハビリとは格段の差があった。自分のやる気にすべてがかかっ…
さぁ~始まった! 寝たきりだったこの体。何とか普通の生活にまでとは言わないが、リハビリで快復できるところまで快復させなくてはならない。私は甘く考えていた。筋肉を無くした体と言う物は、なんと頼りないものか。車いすに乗り移るところから始まるのだ。たかがそれさ…
手術は傷ついた体を、元に戻してくれるものではないことを知る。術後の体の変貌に私は恐怖した。脊髄の神経を触る手術は「分かったか? こうなるのや!」夢で聞こえてくる脅しのような声に未来を拒んだ。術後もまだベッド上でウンチもシッコも紙おむつを敷いた上で出してい…
私の脊髄の束にばい菌が、へばりつき巨大化して、私の下半身を麻痺へとおいやった。40日間病院のベッドで寝たきりになった。おしっこは尿道に管が突っ込まれて、自動的に袋にためる。ウンチはベッドの上で、気張ってする。自力で動けない患者になると言うことは、羞恥心を…
黒い髪の人々ばかりが暮らす国で、なぜか奇妙な青い髪に生まれたエステル──人々に奇異の目で見られながら、露店の横で踊り、客を集めることが仕事だった。そんなエステルの前に、突然現れた不思議な男、ラバン。謎めいたラバンに心惹かれながら、エステルが知る衝撃の真実と…
証人保護プログラムによって別人となった樫山と石井だったが、インドでの生活は安穏ではなかった。その状況に終止符を打つ決心をした樫山は組織の告発を図る洋介に資するため、日本へ舞い戻る。洋介の助言を無視し本拠地と目される施設へ単身乗り込んだが……。★コッファー続…
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