一途に、侍。伊庭八郎(いば はちろう)見参!! 夢もない、希望もない、哀しい修羅。彼女の名は市(いち)。盲目にして居合の達人。通り名、座頭市(ざとういち)――。仁に厚く、忠に生きる至純の侍。彼の名は伊庭八郎。剣才秘めたる徳川武士。通り名、伊庭の麒麟児(きりんじ)――。幕末がニ人を出会わせた……! ◎和宮(かずのみや)皇女降嫁を控え緊迫する時勢、市と相棒・十馬(とうま)の秘密が明らかに!
想いは、絆に。親を殺した修羅が一人。親を殺された修羅が一人。幕末、二人は出会い、いつしか心は、修羅から人へ。拠るべきは、強さではなく、不可侵の絆。市(いち)、十馬(とうま)、邂逅のとき──。 ◎1863年2月、京都。攘夷浪人・清河八郎(きよかわ はちろう)と徳川への忠義を貫く武士・近藤勇(こんどう いさみ)の、意地と信念が激突! 新選組誕生の瞬間、その渦中にある市は!? 市と志士たちの物語、完結!
浪士組結成。清河八郎(きよかわ はちろう)、文に長じ、武に秀で、同志を想い、妻を愛した幕末の姦雄。その才ゆえに、倒幕の気運を、己の命運を、加速させる──。 ◎十馬(とうま)と斎藤一(さいとう はじめ)が京都へ向かう一方、市(いち)は勝海舟(かつ かいしゅう)に会うために江戸へ向かい、過激な攘夷浪人・清河と再会。かつて市が斬りかけた男は、浪士組を結成し近藤勇(こんどう いさみ)と京都を目指すという。
士道とは何か。苦悩する斎藤一(さいとう はじめ)。1862年夏、仇を捜すため、己を探すため、東海道から京へと向かう、藤平十馬(ふじひら とうま)と斎藤一。道中二人、生麦村にて日本の窮地に直面す――。 ◎京を目指す斎藤と十馬は、生麦村で外国人殺害事件に巻き込まれ、横浜の外国人居留地へと連行・軟禁された。日本と諸外国の全面戦争に発展するかもしれない事態に、二人は事実無根の罪を着せられ窮地に……!?
まだ、弱い。土方歳三(ひじかた としぞう)、沖田総司(おきた そうし)、未だ熟さず。人の域を超えた仮面の剣客――名を十内(とない)。彼の振るう剣はかわす事も受ける事もかなわない。1861年秋、江戸。ニ人の若き狼が十内と相まみえる。土方歳三、沖田総司、いざ、参る!! ◎和宮護衛の命を受けていた市(いち)と十馬(とうま)はその任務の最中に、長州藩の刺客と遭遇。それは、十馬と生き別れた兄・十内だった!
幕末最強、女座頭市(ざとういち)、推して参る!! 女がいた。両の瞳は光を知らず、夢も希望も無用の身。あるのは唄と冷たい刃。時は幕末、世は動乱。生きるために唄い、生きるために斬る――。 ◎子母澤寛(しもざわ かん)原作の『座頭市』を、女主人公として蘇らせた、綾瀬はるか主演の映画『ICHI』を漫画化! 幕末に独り、強くしなやかに生きる瞽女(ごぜ)の旅と、若き志士たちの活躍を描いた時代劇アクション傑作!
哀しいほど強い。弱かったから怖かった。弱かったから光をなくした。哀しいよすがといわれても、闇で生きる為、独りで生きる為。必要なのは、強く在ること──。 ◎十内(とない)との剣戟(けんげき)で折れた刀を修理するため、水戸へ向かう市(いち)。道中、剣の師を墓参する。そこで瞽女(ごぜ)として生きる市の過去が明らかに! 師・中村一心斎(いっしんさい)との出会いと剣術の指南が、市を絶望の底から救いだす!
誰にもなつかないと評判の猛猿が不思議と著者にはたちまちなついた。情にほだされ、二代目、三代目と飼いつづけた著者と猿(三ちゃん)との十数年の日々。彰義隊生き残りの武士の孫として生まれ、新選組はじめ幕府に殉じた男たちの物語を書き続けた骨太の作家の、意外な横顔を伝える感動のエッセイ。文体は洒脱な語り口調で読みやすく、そして笑いと涙を呼ばずにはいられない。
土地の親分を斬って旅に出た国定忠治が関八州を股にかけ、なじみの深い府中宿にさしかかると、恩義ある万太郎親分が殺されて一家は離散、いとしいお光は行方不明と聞かされた。たちまち若い仁侠の血は恋と意地に燃えたぎる。市井無頼の徒のいだく悲しい英雄主義、厳しく美し…
時は幕末。天誅と称する血腥い殺人が公然と行われ、京の風雲はいよいよ急を告げていた。鴨川の三条河原で髪結床を構える三兄弟の眼前でも、勤王志士と新選組との死闘が繰り広げられる。そして彼らに関わる遊女や目明かしたちの命も、激動する時代に翻弄され……。「新選組三部…
勝海舟、榎本武揚、男谷下総守、島田虎之助、山内容堂から座頭市まで、歴史小説の第一人者がその実像を丹念に追跡し、限りない愛惜を行間にこめて、幕末動乱の時代相とともに、独自の語り口であざやかに描出した、格調高い歴史随筆集。 251ページ
高橋泥舟は、勝海舟・山岡鉄舟と共に幕末の三舟の一人として名高い。しかし、幕府崩壊後、彼は海舟や鉄舟のように明治政府に出仕することを潔しとせず、旧主徳川慶喜との誓いをまもり、終生世に出ることはなかった。徳川家に殉じ、赤貧に甘んじながらも清廉に生きた、一武人と江戸市井人への鎮魂の書。 465ページ
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