家の声が聞こえるという力を持つ遠野守人は、月光荘二階をイベントスペースとしてオープンした後、管理人として慌ただしい日々を過ごしていた。そんな折、月光荘オーナーの島田から「社会人としての門出を祝おう」と狭山市の古民家を改修した蕎麦懐石店「とんからり」に誘われる。大学の恩師・木谷と三人で店を訪ねた守人を待っていたのは、自分が目指すべき道へとつながっていく、不思議な音との出会いだった。大切な過去、つなが
引っ越してきた小学5年生の七子は同級生・鳥羽の「ものだま探偵」を手伝うことになった。七子がふとしたときに口ずさんでいた、どこで聞いたのか覚えていない歌。学校でも同じ歌を口ずさむ子がいるようだ。これは、ものだまのせい?鳥羽のライバル、律が持つ、ものだまの宿るチェスの駒・ルークが関係しているのかもしれない…。「ルークとふしぎな歌」七子はある日、自分と同じ服、同じ髪型の子を見かけた。ふりむいたその顔も、
古民家〈月光荘〉のイベントスペースとしての運営を任されることになった遠野守人。修士論文提出後の小正月、「庭の宿・新井」で開かれる繭玉飾り作りを取材しつつ、イベント開催の段取りを学ぶ。そこに、守人と同じく家の声が聞こえ、かつて養蚕を営む家で育った喜代も参加することになった。将来に向けて動き出した仲間たち、思いがけない再会、大切な人との別れ──。土地と記憶をめぐる四世代にわたる物語、感動のシリーズ第五
小学校5年生の七子が両親と一緒に引っ越してきたのは、坂木町にある古い一戸建て。夜中に、部屋でだれかが話している声が聞こえたり、ふしぎなことが起こったり…。そんなある日、七子は、クラスメイトの鳥羽が、公園でひとりでしゃべっているのを見かけた。そばにはだれもいないのに、男の糸の声も聞こえる。話し相手は、なんとカサ立てのツボ。この町では、ものに宿った魂=「ものだま」の声が聞こえるらしい…。七子のまわりで
古びた印刷所・三日月堂が営むのは昔ながらの活版印刷。そこには様々な悩みを抱えたお客が訪れる――。 店主の弓子が活字を拾い刷り上げるのは、誰かの忘れていた記憶や、言えなかった想い。
大学時代のゼミの仲間たちと、隣町の農園を訪ねた大学院生・遠野守人は、その晩、友人・田辺の母の実家に泊まって、自分と同じく家の声が聞こえる田辺の祖母・喜代との再会を果たす。古民家〈月光荘〉の管理人となり、早一年。古い町並みの温もりに包まれ、人と繋がる楽しさを知った守人は、このまま川越の地で働きたいと考えるようになっていた。その矢先、守人はすべての縁に導かれるように、自分の曽祖父が家の修繕を得意とする
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