※『中央公論』2020年7月号特集の電子化です。※電子版では、紙の雑誌と内容が一部異なる場合や、掲載されないページがございます。新型コロナウイルス感染症に関する緊急事態宣言が解除された。経済活動の緩やかな再開に安堵しつつも、第二波の発生に警戒が必要となる。人類の歴史は、感染症との闘いの歴史だった。21世紀に襲来したこの新型コロナは、世界の文明を、そして日本をどう変えるのか?(電子版通巻101号)
動乱の南北朝時代を描いた軍記物語。この巻は後醍醐天皇による鎌倉幕府を倒す計画から始まる。全国の群小武士の蜂起によって倒幕の気運が高まり、足利高氏(尊氏)の参加によって京都における幕府政務の中心、六波羅探題が亡びる。続いて新田義貞を中核とする関東武士中心の…
いわゆる「建武の中興」とよばれる新政権の成立とともに、護良親王と足利尊氏の対立が表面化する。公家らと、倒幕運動に参加した武士階級との利害の対立が原因であった。この争いは尊氏の勝利に終り、後醍醐天皇は吉野に行宮をかまえて、南北朝時代という天皇並立時代が現出…
“世に愛書家というものがあるとすれば、私はかなり重症の「厭書家」である──”「知の巨人」が混迷する現代社会を生き抜くための必読書80冊を徹底解説。20年の集大成、圧巻の書評集!本棚に並んでいる本が恐い。まだ読んでいない本がこれだけあるということが、日々、まざまざ…
混迷する現代社会をどう生きればいいのか。山積する難局をいかに乗り越えればいいのか。稀代の碩学が、日本人の進むべき道をわかりやすく照らし出す、「山崎文明論」の真骨頂! 「歴史に耳を澄ませながら未来を見つめる本書は、日本人の羅針盤となる」姜 尚中(東京大学名誉教…
将軍・足利義満の威光の影として、見られる側の人間に徹し続け、そうすることで能を大成させた天才・世阿彌の半生を通し、自己が自己を獲得していく内面のドラマを見事に定着させた、戦後戯曲の最高達成を示す作品。
挫折しないことの不安におびえつつ、国家と共に至福の青春を生きてしまった森鴎外が、一切の社会的令名を拒否して死に至る凄絶な生涯。外的な役割も帰属の場所も信じられず、さりとて「子」の立場の甘えにも安んじることのなかった彼が、自己の内面の空虚に耐えた秘密は何だ…
世界的な歴史見直し風潮を考察し、二十世紀思想の病――ナショナリズム、歴史主義、近代国家論の克服を説く。さらに情報化が進める教養の衰退、活字文化の危機を分析する。次代への指針を示す文明論。
情報化や国際化が一段と進み、文化や文明が本質的な変貌をとげたかのように見える現代。この歴史の曲がり角で日本人は、どのように自らを表現し、生きていけばよいか。世の中の流れの中で立ち止まり、日本の歴史や伝統文化の諸相を見つめ直すところから始めてみよう。透徹し…
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