志堂家の養嗣子である隼知は、小柄で頼りなげな見た目をしているが、戦いにおける勘は人一倍優れた21歳の若武将。そんな隼知を支えるのは、9歳年上の補佐役、常嗣。11年前、隼知が志堂家の養嗣子となった頃から共に過ごしてきた、隼知にとっては誰よりも信頼できる兄のような存在だった。ある狩りの最中、隼知は何者かに襲われる。常嗣らの機敏な反応により事なきを得たが、時を同じくして館では、現領主である隼知の養父が毒
優輝に婚約者がいることを知らされショックを受ける直だったが、社長夫妻の申し出を断れず受けたもので、上手くいっていない関係だということに安堵する。ところが、優輝と少しでも対等になるために、自立に向かってアルバイトをはじめた直のもとに、優輝の婚約者だと名乗る…
居候させてくれる人を「飼い主」と呼んで寝床を転々としている明るい金髪が特徴の直は,飼い主に捨てられた夜、宝石のように綺麗で美しい六実優輝と出会った。「男と試してみたい」という優輝に応えて一晩寝床を提供してもらい、家事や猫の世話、ベッドでの相手をするかわり…
友人・毅と話しているのを「寝床を変える」と勘違いされ、優輝とケンカをしてしまった直。売り言葉に買い言葉でマンションを飛びだすが、行くあてもなく途方に暮れてしまう。そんな直に毅が手を差しのべてくれるが、今までのように部屋に転がり込む気になれなかった。そんな…
主・鳥狩厳季(とがりかねすえ)が自刃したと報告を受けた季暉(すえあき)は、あとは将として、主家を裏切らず家を裏切らず己の始末をつけるだけだと死を覚悟する。砦に火を放ち、共に戦った者たちをすべて逃がし、最期の時を迎えようとしていたその時、敵大将である愛しい…
姉の蒿雀(あおじ)に主の寵愛と屋敷での立場を奪われてしまった季暉(すえあき)に、追い打ちをかけるかのように、三刀田(みとうだ)と接する東の要・宮間砦への任が言い渡された。それは、主の傍にいつまでも季暉がいることを快く思わない姉の画策だった。「傍にいられず…
梅谷季暉(うめたにすえあき)は大国の主・鳥狩厳季(とがりかねすえ)から一番の寵愛を受けていたが,そのために主に子ができないと考える父たちの画策により,他国への使者に出されている間に姉の蒿雀(あおじ)に立場を取ってかわられてしまう。季暉が知った時には既に蒿雀は懐妊しており、厳季の興味は腹の子だけに向かっていた。寵と共に鳥狩館や梅谷屋敷での立場も失った季暉に対して、同盟国筆頭である三刀田峻延(みとうだ
深い傷を負ってしまった叶を守るため、神力を使い果たし、人の姿をとれなくなってしまった嘉賀千。恋しい叶のもとを離れ、小さな社の中で孤独を抱え過ごしていたが、その社に「迎えに来たぞ」と叶が現れて!? 自分が人ならざる者・蛇神だと叶は知っていたのか!? 人と神が共…
隣町へ向かったことによって神力が弱り、しばらく人の形になれず、叶に会いに行けなかった嘉賀千。久しぶりに叶の家に顔を出すと、心配顔の叶に迎えられることに。それをきっかけに、夜遊びを控えるようになった叶と二人、穏やかな日々を送っていたある日、中野からの誘いの…
土地神であり、蛇神でもある嘉賀千は、十六年前に結婚の約束をしていた子ども「かなえ」と再会するも、実は叶が男だったとわかりショックをうける。しかし男だったからといって、叶が愛しいと思う気持ちは変わるはずがなかった。一方の叶も、次第に嘉賀千のことを受け入れ、…
町に社に祀られた土地神であり、蛇神でもある嘉賀千は、十六年前に自分を慕いなついてきた子ども「かなえ」と結婚の約束をしていた。時が経ち、この土地に「かなえ」が戻ってきている気を感じた嘉賀千が屋敷に出向くと、そこにいたのは、自分の「かなえ」とは似ても似つかな…
伊智地家に仕える軍略家・小田月冬政は、同じ家に仕える同い年でもう一人の軍略家・時音に幼い頃から心を寄せていた。しかし時音は、冬政の父と親しく接する一方、冬政とは距離があった。そのことに焦燥感を覚えていた冬政は、戦で父を亡くしたことがきっかけで想いが爆発。…
五歳で北御牧家に人質として差し出された植村家の嫡子・桐賢は、北御牧家の若き当主・虎隆に身も心も捧げてきた。だがある日、敵襲の先陣を実父が務めていることが発覚し、裏切り者として幽閉されてしまう。虎隆に信じてもらえなかったことを桐賢は嘆くが……。戦国主従ロマン…
軽業一座で過酷な生活を強いられていた少年・小松を買い上げ、小姓として大事に育ててきた利親。ついに小松の初陣の時がやってくるが、その最中、小松の身に危険が迫り――!?(「山吹の光纏いし蝶童子 第三話」はウェブ・マガジン小説花丸 Vol.9に収録されています。重複購…
伊智地家に仕える軍略家・小田月冬政は、同じ家に仕える同い年でもう一人の軍略家・時音に幼い頃から心を寄せていた。しかし時音は、冬政の父と親しく接する一方、冬政とは距離があった。そのことに焦燥感を覚えていた冬政は、戦で父を亡くしたことがきっかけで想いが爆発。…
伊智地家に仕える軍略家・小田月冬政は、同じ家に仕える同い年でもう一人の軍略家・時音に幼い頃から心を寄せていた。しかし時音は、冬政の父と親しく接する一方、冬政とは距離があった。そのことに焦燥感を覚えていた冬政は、戦で父を亡くしたことがきっかけで想いが爆発。…
出自に隠し通さねばならない秘密がある香苗城主の生駒幸次は、自分は城主にふさわしくないと内心思い詰めているために、夜毎悪夢にうなされ続けていた。唯一の救いは、その秘密を共に抱えてくれる年上の筆頭家老・西尾正之の存在だった。「命尽きるまでお傍から離れず、あら…
出自に隠し通さねばならない秘密がある香苗城主の生駒幸次は、自分は城主にふさわしくないと内心思い詰めているために、夜毎悪夢にうなされ続けていた。唯一の救いは、その秘密を共に抱えてくれる年上の筆頭家老・西尾正之の存在だった。「命尽きるまでお傍から離れず、あら…
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