「俺は藤田幽谷の孫、東湖の子だ。攘夷に生きることが義務なのだ」幕末の水戸藩士、天狗党の首領格・藤田小四郎の推理と生涯。父・東湖の死の真相、密室殺人の罠、瀕死の兵を襲う〈化人〉。『恋牡丹』『雪旅籠』でファンの心を掴んだ新鋭が贈る時代推理の傑作。
江戸時代末期、北町奉行所定町廻り同心の戸田惣左衛門は、若かりし日より悪人の捕縛や吟味に辣腕を振るい、『八丁堀の鷹』と謳われてきた。妻に先立たれ、園芸と囲碁を趣味にする惣左衛門と、やり手の父親を持ちながらどうにも気弱な息子清之介。対照的な同心親子が、時代に…
北町奉行所に勤め、若き日より『八丁堀の鷹』と称される同心戸田惣左衛門と息子清之介が出合う謎の数々。神田八軒町の長屋で絞殺されていたお貞。化粧の最中の凶行で、鍋には豆腐が煮えていた。長屋の者は皆花見に出かけており……「花狂い」。七夕の夜、吉原で用心棒を頼まれ…
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