太陽系を巻き込んだ大戦争から数百年。長い眠りから目覚めた戦闘用ロボットと人間たち、そして1本のバラが、砂漠の街の片隅で出会う……世界幻想文学大賞作家が贈る、どこか懐かしい未来のSF物語。
二百年に亘るアメリカの闇の歴史と魔術的闘争! 父を取り戻すため、黒人兵士は賭博師と霊媒師の娘を伴い、〈未知なるアーダム〉を目指す。TVドラマ『ラヴクラフト・カントリー 恐怖の旅路』原作。
「ワシントン・ポスト」紙の年間ベストに選出されたパンデミック超大作日本の天文愛好家の発見した新彗星が地球近傍を通過した翌朝、十五歳の少女ネッシーが消えた。そして姉のシャナが発見したときには、無意識状態で歩き続ける不可解な存在と化していた。話しかけても無反応。一方で、行く手を阻めば全身から高熱を発し、激しく痙攣する。鎮静剤を打とうとすれば、注射針が折れるほど皮膚は硬化していた。ネッシーが単なる夢遊病
「ワシントン・ポスト」紙の年間ベストに選出されたパンデミック超大作日本の天文愛好家の発見した新彗星が地球近傍を通過した翌朝、十五歳の少女ネッシーが消えた。そして姉のシャナが発見したときには、無意識状態で歩き続ける不可解な存在と化していた。話しかけても無反応。一方で、行く手を阻めば全身から高熱を発し、激しく痙攣する。鎮静剤を打とうとすれば、注射針が折れるほど皮膚は硬化していた。ネッシーが単なる夢遊病
「カーカス・レビュー」「パブリッシャーズ・ウィークリー」ほか全米各誌絶賛の終末SF巨編奇妙な行進がはじまってから二週間、「夢遊者(スリープウォーカー)」と呼ばれるようになったネッシーたちの一団は二百人を超えていた。嵐の夜、その姿を追うテレビカメラの前で悲劇が起こる。引き留める妻を巻きこみ、夢遊者のひとりが爆発したのだ。その光景が多くの人々に恐怖心を植え付けた。そして、とある神父がネッシーたちを “
1967年のイギリスで、4人の女性科学者がタイムマシンの開発に成功し、300年先の未来までの時間旅行が実現した。そして、時間移動を厳格に管理すべく、国家からも独立した〈コンクレーヴ〉と呼ばれる巨大なタイムマシン運用組織が誕生した。時間旅行を独占するのはもちろん、…
目覚めると、世界は虚空に浮かぶ小島になっていた! しかも、みなが記憶を失っていて、なぜこうなったのかはもちろん、自分自身が何者かさえもわからない……。だが、断ち切られたような世界の縁から、見わたすかぎりつづく青空を眺めた“彼”は考える。この下のどこかには、別…
フォーラーは、〈最初の日〉にみずからが持っていた写真の女性と瓜二つのストームや、“村”で出会った男スネークバイトを旅の仲間にする。だが、ストームやオーキッド、フォーラー自身とそっくりの人びととも出会い、世界の謎はますます深まってゆく。一方、ピーターの世界で…
新しいクローンの体で蘇った6人が最初に目にしたのは、自らの他殺死体だった──。2000人分の冷凍睡眠者と500人分以上の人格データを乗せた恒星間移民船で、唯一目覚めていた乗組員6人が全員死亡。彼らは再生したものの、何者かによって地球出発後25年間の記憶をすべて消され…
地球を離れ、新天地をめざす恒星間移民船内で起こった惨劇。もし再び殺されれば、二度とクローン再生できない完全な死となってしまう。しかし真相究明の手がかりとなる記録も記憶も、すべて消されてしまっている……。全員が訳ありの過去を抱える乗組員たちは、互いに疑心暗鬼…
画商に修復の腕を見込まれ、ある富豪の弁護士が所有する17世紀オランダ女流画家の作品の贋作をひそかに制作し、心ならずも絵画窃盗に加担してしまった女子画学生。私立探偵を雇って彼女の存在を探り出したその弁護士は、罪を暴き、大切な絵を取り戻そうと、彼女に近づくが、…
もしあのとき、別の選択をしていたら? パトリシアの人生は、若き日の決断を境にふたつに分岐した。並行して語られるふたつの世界で、彼女はまったく異なる道を歩んでゆく。歴史の歩みも違うそれぞれの世界で出逢う、まったく別の喜び、悲しみ、そして彼女の子どもたち。老…
【2017年7月公開・映画『ディストピア パンドラの少女』原作】その少女の名はメラニー。大好きなジャスティノー先生と教室で会えるのを心待ちにして、独房で過ごしている。移動はいつだって車椅子だ。兵士に、手足と首をストラップで厳重に固定されて――。人間の精神を失い、…
【2017年7月公開・映画『ディストピア パンドラの少女』原作】〈餓えた奴ら(ハングリーズ)〉は、身動きひとつせずに立ちつづける。だが獲物の臭いや音、動きを感知するやいなや、時速60マイルで目標に突進する――ただ食べるために。軍事基地から脱出し、70マイル以上離れた…
ホテル〈ウェイ・イン〉は快適だ。広大な空間と最新の設備をもち、完璧なサービスを提供する。ビジネスマンのぼくは、大規模見本市でやや後ろめたい仕事をこなしながら、客室と会場を行き来する充実した三日間を過ごすはずだった。赤毛の女から、このホテルにまつわる奇妙な…
終わりなき血と憎悪にまみれた世界にも確かに存在した愛と、青年たちの友情。“暴虐の世紀”の最中にあって〈夏の日〉と呼ばれたその少女は、異能力者すべての運命の鍵を握っていた。異能力者たちに安息は訪れるのか?新鋭の世界幻想文学大賞作家が放つ、最先端をゆく“戦争×SF”。ガーディアン紙2013年ベストSF選出作。
第二次大戦直前、世界各地に突如現れた異能力者たち。繰りかえす暴力と死、正義なき戦場を駆け抜けた青年たちの友情と絆。異能力者たちの語られざる死闘。新鋭の世界幻想文学大賞作家が放つ、最先端の“戦争×SF”。ガーディアン紙2013年ベストSF選出作。
通信技術を飛躍的に発達させた、地球を包む〈電波層〉の発見。だがその正体は、通信を操って人類を巧妙に支配する集合知性型生物だった! 真実に気づいた人びとの秘密組織は、人間と見分けのつかない擬装人間に襲撃され壊滅。それから七年、再び襲撃を受けた少女キャシーら…
1932年、突如として世界各地に現われた異能力者たち。ユーバーメンシュ――超人ともヒーローとも呼ばれる彼らは、第二次世界大戦を前に各国の情報機関や軍に徴集され、それぞれの能力を駆使して死闘を繰りひろげた。そして現在。戦時中にイギリスの情報機関に所属していたユー…
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