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61件見つかりました。

  • ホロスコープ 宗教戦争前夜のルーヴル宮

    ¥2,200 アレクサンドル・デュマ 中田平 中田たか子

    馬車が近づいてきた。サンタンドレ元帥とその娘、そしてギーズ公が乗った。ところで、魔女が暗殺されると予言したギーズ公、サンタンドレ元帥、コンデ王子という三人の登場人物の名前に、彼女が暗殺者になると予言したポルトロ・ド・メレ、ボービニー・ド・メジエール、モンテスキューという三人の登場人物の名前を集めてみよう。疑いもなく、天の摂理が警告の意味でこの六人を「赤馬」荘に集めたのだが、前者たちにとっても、また

  • カリフォルニアのジル・ブラス

    ¥990 アレクサンドル・デュマ 中田平 中田たか子

    サッター大尉の蒸気水車で、おそらく世界の様相を一変させるであろう数個の金の粒が飛び散ってから三年が経過しました。カリフォルニアは今日、あらゆる国から二十万人の移民を受け入れ、世界で最も美しく最も大きな湾の近くの太平洋沿岸に、ロンドンやパリに対抗する役割を果たす運命にある都市を建設した。そうこうしている間に、スエズ鉄道のおかげ、ニカラグアの運河のおかげで、私たちは十年以内に、三カ月で世界一周ができる

  • スクリーブ傑作ヴォードヴィル選

    ¥880 ウジェーヌ・スクリーブ サンティニ ジェルマン・ドラヴィーニュ 中田平 中田たか子

    ウジェーヌ・スクリーブは歌、音楽、舞踊、曲芸など様々の要素を含んだ喜劇としてヴォードヴィルという演劇形式を作り、1810年頃からヴァリエテ座のために矢継ぎ早に脚本を書き始め生涯で累計244作品を書いた。しかし、今日に至るまで、フランス文学界では全く翻訳されることがなかった。今回、2人の共作者と書いた『熊とパシャ』と『外交官』の2作品がようやく翻訳出版できたので、肩の荷を下ろした思いである。

  • 放蕩親父

    ¥1,320 アレクサンドル・デュマ・フィス 中田平 中田たか子

    彼はあなたの偉大な能力を生み出したのです。そして彼はあなたには借りはないと思っているのです。 ・・・ときには自分の父の父にならざるを得ないということは、ちょっと辛くて、 むずかしいことです。このような優れた人物に、どうして変らぬ愛情を抱けないことがあろう。彼は突き出た腹で白いピケのチョッキを支え、そのチョッキの上に大きな金の鎖をぶら下げて、「放蕩親父」に喝采を送っていた。観客たちが作者を歓呼して迎

  • ウジェーヌ・スクリーブ演劇に対する批判と擁護

    ¥660 ウジェーヌ・スクリーブ テオフィル・ゴーティエ アレクサンドル・デュマ・フィス フランシスク・サルセー 中田平 中田たか子

    本書『ウジェーヌ・スクリーブ演劇に対する批判と擁護』はウジェーヌ・スクリーブの「アカデミー入会演説」、テオフィル・ゴーティエの「フランスにおける演劇芸術の最近25年史」、アレクサンドル・デュマ・フィス「『放蕩親父』序文」、フランシスク・サルセー「演劇40年史(劇評)で構成されている。オギュスタン・ウジェーヌ・スクリーブ(1791年パリ生 - 1861年パリ没)は合計400作品以上を書いて上演させた

  • ¥1,100 ウジェーヌ・スクリーブ 中田平 中田たか子

    クリーブの頭を占めているたった一点、それは、状況を説明し明るみに出すすべての出来事を状況の周りに展開することである。不意打ちの恐怖、横取りされた手紙、決闘、そして身を隠す女、そしてまた、彼の友人である彼女の夫の心の平安を乱すまいと、心ならずもいつの間にか姦淫の共犯者になった少女の父親。一つの不倫関係が次々引き起こすすべての不都合が、二時間半の舞台にまとめられて、明るみに出されるのである。(フランシ

  • 水のグラス

    ¥1,100 ウジェーヌ・スクリーブ エルネスト・ルグヴェ 中田平 中田たか子

    Le Verre d’eau『水のグラス』5幕喜劇は、1840年コメディ・フランセーズで初演されるが、翌1841年アレクサンダー・コスマーによってドイツ語に翻訳されるなど、いくつかの言語に翻訳された。最近では、2018年に『女王陛下のお気に入り』(The Favourite)として、イギリス・アイルランド・アメリカ合作の歴史コメディ映画が上映された。これはアン女王とサラとアビゲイルの三人のレズビア

  • 貴婦人たちの闘い

    ¥990 ウジェーヌ・スクリーブ エルネスト・ルグヴェ 中田平 中田たか子

    19世紀フランス演劇界はウジェーヌ・スクリーブに明け暮れたと言っても過言ではない。歌って踊るヴォードヴィルという新しい演劇ジャンルを作るとともに、5幕のフランス喜劇を量産するばかりか、グラン・トペラ(本格オペラ劇)の台本を提供した。残念ながら日本ではスクリーブの演劇は全く翻訳されなかったため、『貴婦人たちの闘い』は本邦初訳になる。スクリーブは共作することが多く、この戯曲も女性の権利擁護者であり、劇

  • 転落

    ¥660 アルベール・カミュ 中田平 中田たか子

    この本の書名La chuteは、かつて「転落」と訳された。転落という語はあまりにも地上的、人間的で、何らかの失敗、あるいは過失が原因で、ある一定の高い社会的地位からその身分を失って、社会的下層に落ちたことを示すだけの印象が強い。キリスト教では、最初の人間が創造主である神(天主、絶対者)に背いて堕落し、原罪を持ち、死ぬ者となったことを人間の堕落(chute)と呼び、神学上は堕落前の世界と堕落後の世界

  • マクルーハンのメディア論

    ¥880 中田平

    この本はメディアの本質について卓越した分析を残したマーシャル・マクルーハンの思想を現代にどのように適用することができるかにチャレンジします。第1部「マクルーハン思想の骨格」は、できるかぎり彼の生の思想にそって、その仕事の全体像をまとめます。『グーテンベルクの銀河系』の要約、『メディア論』の26のメディアの解説をします。第2部「ポスト『メディア論』」は、マクルーハン最後の主著『メディアの法則』と『U

  • 二月二十四日

    ¥550 アレクサンドル・デュマ 中田平

    『二月二十四日』はアレクサンドル・デュマが1850年にゲテ・リリック劇場で上演した「1幕ドラマ」である。デュマは100作を超える台本のうち、この劇についてだけ、極めて例外的に「Z・ヴェルナーによるドイツの戯曲から模倣」という断り書きをつけている。フリードリヒ・ルートヴィヒ・ザカリアス・ヴェルナー(1768 – 1823)は、ドイツの詩人であり、劇作家、説教者でもあった。物語は、一九世紀初頭の極寒の

  • 誤解

    ¥660 アルベール・カミュ 中田平 中田たか子

    1944年に上演されたアルベール・カミュの3幕ドラマ『誤解』の新訳である。『誤解』はアルジェリアの新聞の雑報で報じられた親族殺人のアルベール・カミュによる解明である。聞き手の誤認に根拠を置く誤解という言葉は、実際には話し手側の誤情報や隠蔽という原因を隠すことがある。「誤解」の世界は単なる親族殺人という事件を超えて、ちょうどサルトルが同年に発表した『出口なし』の示したように、人間社会におけるコミュニ

  • 南フランス物語 フォンテーヌブローからマルセイユまで

    ¥1,870 アレクサンドル・デュマ 中田平

    アレクサンドル・デュマは旅行案内本の作家でもあった。1841年に出版された『南フランス物語 フォンテーヌブローからマルセイユまで』は新しい旅行書を目指した作品の一つ。ローマ以上にローマの遺跡が残る南フランスを紹介する三十一章を含む旅行の印象シリーズの一冊である。歴史の蘊蓄から同時代の作家や画家、研究者などの逸話も満載の南仏紹介本である。

  • カリギュラ

    ¥770 アルベール・カミュ 中田平 中田たか子

    『カリギュラ』は、スエトニウスの『12皇帝列伝』を読んだ後、1937年に書かれた。私はこの劇をアルジェに作った小さな劇場のために書いたが、私の意図は、非常に簡単に言えば、カリギュラの役を作ることだった。駆け出しの俳優たちは無邪気なものだ。それに私はといえばまだ25歳で、自分以外のすべてを疑う年齢だった。戦争のおかげで私は謙虚になり、『カリギュラ』は1946年にパリのエベルトー座で初演された。(19

  • 金沢寺町女子駆込寮

    ¥550 中田たか子

    水木みすゞは四十歳で、金沢市寺町のお寺、金蓮寺の娘で女性困り事相談所を運営している。近所では女子駆け込寮として名が通っている。現在、三木美里という現在六十歳で十年間一番長く滞在している元ホステスと、佐島愛という三十歳で駆込寮から通勤しているホステスと西茶屋街で三味線を教えていたが、現役引退で行くところがなく、最近やって来た彩乃七十歳が入居している。父の住職は元大学教授で専攻はフランス文学。愛は片町

  • カリギュラ

    ¥1,210 アレクサンドル・デュマ 中田平

    『カリギュラ』はアレクサンドル・デュマが1837年にコメディー・フランセーズで初演したプロローグ付きの五幕韻文悲劇である。デュマは劇作家として一世を風靡したが、古代ローマの退廃とキリスト教の普及を対比した皇帝カリギュラを取り上げたのは当時、大きな反響を呼んだ。後にアルベール・カミュが同じ題材で書くことを思うと極めて先駆的な作品であったと思われる。

  • フランス語オペラ対訳 ポルティチのもの言えぬ娘

    ¥880 ウジェーヌ・スクリーブ ジェルマン・ドラヴィーニュ 中田平 中田たか子

    オギュスタン・ウジェーヌ・スクリーブとジェルマン・ドラヴィーニュが台本を書き、ダニエル=フランソワ=エスプリ・オベールが作曲した5幕のグランド・オペラLa Muette de Portici『ポルティチのもの言えぬ娘』のフランス語オペラの対訳。

  • コリコロ 下巻

    ¥1,540 アレクサンドル・デュマ 中田平

    『三銃士』、『モンテ・クリスト伯』、『アンリ三世とその宮廷』など、フランスを代表する大作家アレクサンドル・デュマのイタリア三部作最終巻ナポリ編『コリコロ』の全訳上巻である。『コリコロ』は、『スペロナーレ』(シチリア)と『キャプテン・アレーナ』(エオリア諸島とカラブリア)を時系列的に継承しながら、当時ロンドンとパリに次ぐヨーロッパで三番目の大都市であったナポリで『旅の印象』を締めくくった。全体が四十

  • コリコロ 上巻

    ¥1,540 アレクサンドル・デュマ 中田平

    『三銃士』、『モンテ・クリスト伯』、『アンリ三世とその宮廷』など、フランスを代表する大作家アレクサンドル・デュマのイタリア三部作最終巻ナポリ編『コリコロ』の全訳上巻である。『コリコロ』は、『スペロナーレ』(シチリア)と『キャプテン・アレーナ』(エオリア諸島とカラブリア)を時系列的に継承しながら、当時ロンドンとパリに次ぐヨーロッパで三番目の大都市であったナポリで『旅の印象』を締めくくった。全体が四十

  • 新訳『ペスト』

    ¥880 アルベール・カミュ 中田平 中田たか子

    この新訳『ペスト』は、新型コロナウィルスが人類史上初めて全世界に蔓延して、なかなか終息しない中で、アルベール・カミュの『ペスト』が改めて話題になったことが引き金である。第二次世界大戦直後の一九四七年にフランスで出版され、一九五〇年に日本語訳が出た『ペスト』は、当時、戦争やロシア革命やユダヤ人問題といった国家間の対立に背を向けた時代錯誤の小説と思われた。あの当時、東西冷戦や紛争の中に埋没した『ペスト

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