福沢諭吉 変貌する肖像 ――文明の先導者から文化人の象徴へ
購入済み
シリーズ
全1冊
作品情報
福沢の思想は毀誉褒貶にさらされてきた。それは福沢の議論の変化というよりも、福沢をとりまく世論の側の変化によるものといえる。福沢を評価した徳富蘇峰は、晩年には福沢が日本の伝統的な良風美俗を破壊したと罵倒。戦後は丸山眞男から原則ある実学思想家として賞賛されるも、朝鮮蔑視の脱亜論者として批判もされ、他方で1980年代半ば以降は1万円札の肖像となり、文化人の象徴となった。福沢評価の変遷をたどり、その過程を詳細に考察。福沢の実像を浮かび上がらせる。
- 著者
- 出版社 筑摩書房
- ジャンル
- レーベル ちくま新書
- シリーズ 福沢諭吉 変貌する肖像 ――文明の先導者から文化人の象徴へ
- 電子版配信開始日 2023/08/07
- ファイルサイズ 4.37 MB