昼下がりのお仕置き志願

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あらすじ

「さかりのついた牝犬め。我慢できないのか」「はい……下着はぐしょ濡れです」「見せてみなさい」スーザンは休暇先で、ある写真集を恋人の目を盗んで何度も見返していた。19世紀の愛らしい乙女たちが、むきだしのお尻を器具や平手で叩かれている。こんな変態的な行為をもとめる人たちと同じ嗜好が、わたしにもあるらしい。ハンサムで優しい恋人にいたぶられる自分の痴態を想像すると、どうしようもなく興奮するのだから。スーザンはフランス窓の外のラウンジチェアに座る恋人に視線を転じた。サイモン、あなたもこの本を見て興奮したの?その日、珍しく彼と口論になったとき、彼女はおずおずと願望を口にしてみた。「わたし……あの……お仕置きを受けたほうが……?」すると彼は眉間にしわを寄せ、使用人でも見るような目つきで腕組みした。「失敬な振る舞いに対しては、お仕置きが必要だ」愛情深い恋人は突如、尊大な暴君に変貌した。

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