カリスマCEOから落ち武者になった男 カルロス・ゴーン事件の真相

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あらすじ

合併、再編が相次ぐ大手自動車メーカー戦国時代――フォーチュン500の巨大グローバル企業2社を世界で初めて同時に率いた型破りな天才経営者。彼はなぜ一夜にして、権力と栄光をすべて失ったのか?カルロス・ゴーン事件とは、一体なんだったのか?日産、ルノーの現・元幹部ら100名以上の関係者、逃亡後のゴーン本人への取材に加え、1000ページ超の未公開法律文書、監査報告書、取締役会議事録、メールや社内文書を徹底検証。ウォール・ストリート・ジャーナル東京/パリ支局の記者2人による、緊迫のノンフィクション!組織マネジメント、企業統治(ガバナンス)、いきすぎたグローバリズム、CEOの巨額報酬――本書はビジネス界が直面する課題の格好の参考例であり、ベストセラー小説顔負けの最高にスリリングな物語である。レバノン人の少年ホスンは、明晰な頭脳と燃える野心を武器にパリに渡り、超エリート難関校に進学した。やがて「ゴーン」と呼ばれるようになった彼は、卒業後、タイヤメーカーの工場長からフランスを代表する自動車メーカーの重役へと、瞬く間に出世の階段を駆けのぼった。合併、統合、再編――グローバル化の波とともに訪れた大手自動車メーカー戦国時代、日仏の「企業連合(アライアンス)」を率いるため遠い異国、日本へやってきたゴーンは、倒産間際だった日産を奇跡の V 字回復に導き、スター経営者として時代の寵児となる。数年後、彼はフォーチュン500 企業 2 社を同時に経営する世界初の CEO として、キャリアの絶頂に昇りつめた。金も名誉も権力も、すべてを手にしたと信じていた。あの日、部下に裏切られたと知るまで、そして箱の中に隠れて、生まれ故郷へと逃げ落ちるまでは……。

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