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免疫学者で寄生虫学の第一人者の著者が、アジアの子供の生活を通じて、現代人の健康と病気の関係について考える。現代人は「汚い」と「清潔」に敏感になりすぎてはいないだろうか、と問いかける。生活が豊かになり、いつでもどこでも物が手に入るようになったことと関わっている。豊かになった代償として、本来持っていた寄生虫や微生物との「共生」を捨て、バランスのとれた食事を止めてしまった。その結果、アトピーなどのアレルギーや生活習慣病に苦しみ、抗生物質をはじめとする「薬」や「抗菌グッズ」で生活している。家畜化された動物ではなく、野生動物のようにたくましく生きることが、本来の意味での健康を取り戻すことではないか。途上国の人たちとの付き合いの中で得た「自然治癒力」を取り戻せと現代日本人への警告、提言。
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