陰陽師と綺羅のあやかし

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あらすじ

新米陰陽師と謎多きあやかしの凸凹コンビ! ときは平安。陰陽寮の学生――ひよっこ陰陽師見習いの大江春実は、身の丈もわきまえずに式神を得ようとして、大変なものを呼び出してしまう。その美しいあやかしの名は、雪羽。返り討ちに遭い、「美味な食糧」になって〈気〉を吸われる春実と、飄々とした不思議なあやかし・雪羽との奇妙な関係が始まった。 春実とともに、ひとつの事件を収束させたあと、雪羽はしばらく姿を消していた。しかしふたりは思いがけない形で、久しぶりの再会を果たす。内裏で宮廷女房が死んでいたその現場で、死体の傍らに淋しげな顔をして立っていたのが、貴公子姿の雪羽だったのだ。偶然現場に居合わせた春実は、取り調べで長く拘束されてしまう。 時を同じくして、京の都の上空には謎の赤い星がまたたくようになっていた。陰陽寮の面々はこれを凶兆として対策に乗り出し、春実は一連の不可解な事柄に関わっていると考えて、雪羽に話をきくことに。すると内裏の事件も赤い凶星も、まさしく雪羽の過去の知り合い――水干姿の少年あやかし〈澪〉が起こしたことと判明する。「あたしの中には帝の血も混ざっているからね」などとうそぶく雪羽の、謎に包まれた過去とは……?

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