ヘンリー八世

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あらすじ

500年前のイングランド王の生涯を知ることは、「暴君」とは何者であるかを知る手蔓となるだろう…薔薇戦争による混乱を解決した先王の跡を継ぎ、テューダー朝の第二代国王として即位したヘンリー八世。華やかなルネサンス君主であるはずの彼の治世から決して血なまぐさい印象が拭えないのはなぜなのか。英国王室きっての怪人の生涯に迫った本格評伝。6度の結婚、ローマ・カトリック教会との断絶、忠臣の処刑などで知られる「悪名高き」国王の真実。【目次】プロローグ テューダー王朝の幕開け序章 王子時代――「冬の王」の膝下で第一章 フランス遠征――Make England Great Again第二章 絢爛たる平和と枢機卿ウルジー第三章 離婚問題――国王陛下の重大事案(キングズ・グレート・マター)第四章 変貌する王国第五章 戦火再び第六章 晩年と死エピローグ関連年表主要参考文献「トランプと共通点があると名指しされたヘンリー8世。彼こそが本書の主役である。21世紀のアメリカ大統領と16世紀のイングランド王という立場の違いはあれど、両者に共通するのは、強烈なエゴと自己愛である、しかし、エゴと自己愛は政治的人間の動力源でもある。500年の時を経てトランプがヘンリーと重ね合わされたように、いずれ強烈なエゴの持ち主が現れて、世界を再び騒然とさせるだろう。21世紀に生きる我々は、今後も強力な権力を振りかざすエゴイストやナルシシストたちと対峙していかなくてはならない」(「はじめに」より)

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