彼女が性被害に遭うなんて

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あらすじ

※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。僕の彼女はある日突然、「性被害者」になってしまった。その日から彼女の笑顔が消えた。身なりをあまり整えなくなった。一緒にテレビなどを見ていても、些細な描写でフラッシュバックを起こすようになった。警察庁の犯罪統計資料によると、平成29年の刑法犯「強制性交等」は認知されている件数だけでも1111件。同じ年の刑法犯「強制わいせつ」にいたっては、認知数5808件にものぼる。つまり、1年間で換算すると毎日どこかで20人弱もの人が涙を流していることになる。もう一度言うが、認知されているだけでこの数なのだ。強姦、セクハラ、痴漢……許すまじき性犯罪は我々の半径5メートルで“日常的”に起こっている。そして、「性犯罪」は被害者本人だけでなく、その家族・パートナーにも想像を絶する傷跡を残すものだ。だから僕は、「こうした悲しい出来事をなくしたい」「同じような境遇の人にも、そうでない人にも性被害の現実を知ってほしい」そんな思いで、この本を描いた。「僕の彼女が性被害に遭うなんて」――そう。本当にまさかだった。だから、この本に描いたことは、決して僕たち2人に関する物語ではない。あなた自身の物語でもあるのだ。

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