凌霄花

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あらすじ

凌霄花。橙色で漏斗状のこの花は──太腿を押し開かれた奈月で、そこに躰を潜り込ませている揚羽蝶は、奈月の蜜を味わっている吉武だ──独身OL時代に旅先で知り合った妻子持ちの吉武との五年間は奈月に、強烈な潤いの時を与えてくれた。吉武への思いを持ち続けたまま山瀬とは結婚した。が、凌霄花の蜜を吸う揚羽蝶を見て三日後に、吉武に電話をかけた。すべて了解の上で付き合い、裏切りも約束もなにもない別れから知らずに疼いていた隙間、あの濃密な時間をひとときでも取り戻そうと……。【著者略歴】藍川京(あいかわきょう) ─ 1989年『卒業』(二見書房)で作家デビュー。現代女流官能作家の第一人者。しっとりと情感あふれる耽美的作品からハードSM系、コミカル官能まで幅広い作風を持ち、多くの読者を魅了し続けている。

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