もういいかい まあだだよ

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あらすじ

今日という日は、人生の残された日々の、そもそも初日だ――。 『シクラメンのかほり』、『愛燦燦』をはじめとする数々のヒット曲を世に生み出してきたシンガー・ソングライター、小椋佳。喜寿を迎えた2021年、惜しまれつつ歌手活動からの引退を発表した。稀代のソングライターとして、圧倒的求心力を誇った銀行マンとして、ひとりの夫・父親として、全力で駆け抜けた激動の人生とは? そして迎えた老いの境地と、生きることの意味とは? 「今日という日は、人生の残された日々の、そもそも初日だ」――時に軽妙に、時に滋味深い珠玉の名言で語り尽くします。 【第一章 「小椋佳」ができるまで】大当たりした祖母の予言泣き虫のいじめられっ子江戸っ子おふくろ、カタブツのおやじ3億円事件の思わぬ「お告げ」初めて歌を褒められるクラスでは浮き、まったくモテず東大受験に失敗し、浪人生活歌創りの原点は中2からの日記にわかツアコンで無謀な世界旅行無口でしゃべり下手な男から大変身“失恋ショック”で福島の山村へ「小椋佳」を生んだ最愛の女卒業試験は寺山修司さんの家から【第二章 勧銀マンとして、夫として、父として】渾名は「デマラ」~自由すぎる新人時代資生堂担当で開眼学卒同期100名中、3番目に結婚歌声を探し出したディレクター銀行合併後のゴタゴタ外為で荒稼ぎから一転、奈落の底へ「もうやめてやる!」でも、妻は泰然意外だった『シクラメンのかほり』レコ大受賞いい父親じゃなかった重役を目前にして浜松支店に赴任した理由ここにいる君が、君でなきゃおかしい「個職双善」な浜松ライフさらば第一勧銀【第三章 歌、そして恋】「二足のわらじ」なんて履いた覚えがない美空ひばりさんは稀有な声の持ち主『シクラメンのかほり』の真実NHKホールの初コンサートに11万通の応募「舞台は3日やったら、やめられない」を実感接待カラオケで歌ったのは生み出した曲はみんな「可愛い子供」恋の歌は創れども真に美しい女性とは恋は終わらせ方が難しい怪文書38通で離婚騒動に「愛してる」なんて曖昧だ女の人は凄い【第四章 生きる】星しかない空57歳でまさかの胃がん手術数日でやめた抗がん剤愛する妻と別居へ別居で得た素晴らしい「収獲」好きと嫌いはどうしようもない競馬であきらめのいい人間に日常の当たり前が一番素晴らしい「体にいいこと」より、好きなこと優先「生」もまた苦しい悩みは「待つ」ことで解決老年こそ、しゃべりましょう欲望は小半=4分の1がちょうどいい現状不満症が運を引き寄せた「夢を持ちなさい」なんて僭越だつながりすぎるのも息苦しい臆病たること恥じることはない何も期待しない者こそ祝福される【第五章 人生の総仕上げ】年寄りじみず、若ぶらず権力者なんぞしゃらくせえイエスマンが払う怖い代償先週、遺言を書いたなぜ生きるのか?あなたが美しいのは人間の生きようとする力は偉大潸潸と降る雨の日も、散散と吹く風の日も七十六の手習いでピアノ弾き語りに挑戦人生最後の仕事は「貸しスタジオ建設」人は死んだらどうなるか?理想の最期は妻は特別な女性生まれ変わったらクレオパトラに妻から夫へ ~ずっと一緒にいてくれて、ありがとう。

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