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左手の小指の赤い感覚器官(赤い糸)背中に蜻蛉ににた(羽衣)で運命の人を探す。現在で言うのなら東北の空白の歴史のことである。青森、北海道王朝と言われ、最後の直系の子孫は黒野(くろの)卓(たく)と言う。混血も生き残っているが千人だけで全てが老人なのである。そんな、老人たちと姉とも母とも思われていた自動人形に大事に育てられた。そんな宅には、成人になると運命の相手を探す旅に・・・紙刀(紙で作られた刀)だけを持ち・・・だが、一人旅ではなかった・・・ボンボン育ちの貴族様が妃を探すみたいだよ・・・内心で思いながら・・・・。
全2冊