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「フットボール批評」の人気連載が待望の書籍化!世界的な戦術研究の第一人者である著者が日本のサッカーファンのために書いた、サッカー戦術本の決定版。戦術とは何か。「ゲーム(勝負事)」を、どこまで支配し得るものなのか。 洋の東西を問わず、この種の議論がますます盛んになってきている。戦術論が普及すればするほど、根源的な問いかけがなされるようになってきたのは、フットボールという競技自体の進化にとって、極めて好ましい兆候だろう。3-4-2-1やプレッシングといったコンセプトを生み出してきたのは、予測不可能性を極小化し、自らのイデア(理想)を具現化しようとする情熱であり、ひたむきな使命感でもあるからだ。 その事実を理解して初めて、ピッチ上に描かれる魔法陣の秘密は解き明かせるといってもいい。本書はイギリス人の戦術史家、ジョナサン・ウィルソンとの共作になるが、僕たちが一貫して目指してきたのも、歴史的な文脈をしっかり踏まえたうえで、時代の最先端を行く戦術論の見取り図を、読者のみなさんに提示することだった。(「はじめに」より一部抜粋)
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